私たちキャリアアドバイザーが授業サポートしている体験選択必修科目の中に「キャリア体験学習（Ｃコース）」があります。今日はこのプログラムの特徴と魅力ついてご紹介します。
学生にキャリア体験学習（Ｃコース）を選んだ理由をアンケート調査したところ、「今までやったことのない体験をしてみたい」、「働くということがどういうものか体験してみたい」、「自分の自信につながる体験をしてみたい」などを選択する傾向があり、今年は、「就職活動に役立ちそうだから」という回答もみられました。
世間では2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大によって、過去の事例を参照しても答えが出ない問題と向き合うことになりました。既存のビジネスが立ち行かなくなり、自分で課題を解決する方法を探すスキルが求められました。まさに体験学習Ｃコースも「答え」というものがありません。
プログラムの特徴としては、学生がプロジェクト、すなわち課題解決に取り組むプロセスを通して知識や技術を獲得していく学習方法です。知識を断片として覚えこむのではなく、その活用方法や、相互の関連性を含めて身につけることができる、学生が主体的かつ自律的に学習に取り組むことができる、そしてチームワーク等の実践的な能力を育むことができる等があります。
具体的には企業からの課題やテーマをいただき「なぜこうなんだろう？」と「どうなってるの？」など、全くよくわからない状態からスタートです。お互い「初めまして」のメンバーとプロジェクトを進めます。学生ならではの視点で、ユニークなアイディアや、創造力豊かな発想が出てきます。それらを形にするとき、メンバー同士や企業の方とのコミュニケーションの質が重要となり、成果にも影響してきます。グループで目的、目標を共有して同じ方向に向かって活動する中で、難しいと感じること、社会人としての経験がないので分からないこともあり、迷ったり、間違えたりして、トライ＆エラーを繰り返し経験します。この経験こそが学生にとって、今後の財産になります。
なんとなく「知っている」こと、頭でわかっていることや「当たり前だよね？」と思うことを、実際に「やってみることで、わかる」ことがあります。この繰り返しを身をもって体験することができるところが、このプログラムの魅力の１つだと言えます。
キャリアアドバイザーは、体験学習の中で学生の活動が円滑に進むようサポートをしています。