アメリカへ来て、すべてが初めてのなかで受けた授業はとても大変でしたが、とてもためになるものになり、自分の価値観を変えるきっかけともなりました。
私はESLの科目を三つと正規科目を一つ履修していました。ESLの授業はリスニング、ライティング、スピーキングをとり、正規科目ではIntercultural Communicationという授業を受けました。ESLの科目は留学生用の授業で、インド、サウジアラビア、ブラジル、タイなどさまざまな国から留学生が来ていて、そのような環境の中で勉強できたことはこれからもなかなか経験できないものだと感じています。これらのESLの授業はとても少人数でそこも日本との違いだと感じました。最後のテストがなく普段のプレゼンや授業態度、意欲などが重要になってくるので、宿題がなかなか多かったです。ライティングでは毎回先生から課題が出されて、それについてA4二枚ほどでエッセイを書いてきて提出するというのが多かった気がします。リスニングとスピーキングでは何回かに一回教科書の内容に沿って一人でプレゼンをしたり、他の生徒がおこなっているプレゼンを聴き取る練習などもしていました。また他の国からきている生徒たちは英語が話せるが、日本人よりも英語が書けなく、文法力がないと感じました。例えばあるサウジアラビアの生徒はplayという単語をpleyと書いていて理解するのに苦労した思い出があります。そこで日本と他の国との英語教育の違いを感じました。他の国はやはり文法やリーディングよりもとにかく英語を話すことに重点を置いているということを感じました。また発音においてもネイティブの先生と他国からきた留学生の英語の発音は違うので、聴き取るのにとても苦労したのを覚えています。また英語だけではなく他国の文化や宗教、価値観の違いなどもプレゼンなどを通して学ぶことができてとてもいい経験になりました。
正規科目のIntercultural Communicationでは私たち4人の日本人以外はすべてネイティブの生徒が履修している授業なので、ESLの授業と比べると、先生や他の生徒が英語を読むスピードがとても速くこれもまた聴き取るのに苦労しました。最初のほうの授業では毎回授業の終わりに先生のもとへ質問しにいったことが印象にのこっています。この授業では国際的なコミュニケーションの取り方、さまざまな国のタブー、ボディランゲージ、宗教などを勉強して、一か月に一回くらいのペースでプレゼンがありました。また一回の授業が二時間半ととても長く週一回ですが、集中力が続かなくなった時もありました。しかし先生方がとても丁寧にひとりひとりに対応してくれたのでなんとか単位も無事取得することができました。この経験は日本では絶対に経験できないものだと思います。この留学を通して英語だけではなく価値観の違いやもっと大事なものも学べた気がして改めて行って良かったと今は感じています。
Tさん 掲載当時2年
フォントボン大学は小さい大学のため、生徒数も教員数も少ない大学です。そのためほとんどの授業が少人数でした。少人数の授業では、自分の意見をしっかり述べることに重きをおいているため、毎回の授業はずっと集中する必要がありました。私は、アカデミックの授業を二つ(Intercultural Communication, American Popular Music)とESLの授業を三つ(Writing, Pronunciation, Project Learning)をとりました。アカデミックの授業は現地の大学生と同じ授業を受けることができるものです。この授業では先生の話すスピードや生徒の発言のスピードがESLの授業よりも早く、それに追いつくのに最初は必死でした。しかし、九月の後半あたりから徐々にそのスピードにも慣れてきて、何とか授業についていくことが出来るようになりました。また、教員の方々は私が不明な点や聞き取れなかったことを授業が終わった後に、もう一度教えてくれたりもしました。
ESLの授業ではいろいろな国からきている留学生と一緒に授業を受け、英語の基本的な部分の勉強をする授業です。授業中にも様々な人と交流する機会がありましたが、授業以外にも自分の国のことを話したり、反対に相手の国のことを理解したりする機会が多かったため、多くの友達を作ることができました。時には、相手が言っていることが理解できなかったり、自分の言いたいことがうまく言えなかったりすることがありました。しかし、そのような経験からできるだけ多く英語を話し、失敗してもすぐに立ち直れるような積極性を身に着けることが出来ました。
授業の課題に関しては、授業によって大きく変わりますが、私がとったAmerican Popular Musicの課題には、二週間に一回、授業で行ったところから100問程度の問題が出され、それを翌週までに解いてくるというものがありました。そのため、この課題が出たときは、部屋でずっと問題を解いているという生活でした。しかし、この課題のおかげで授業をより深く理解でき、また Writingの力を向上させることが出来たように感じます。フォントボン大学の授業はやる気がなかったり、話を聞かなかったりするとまったく意味のないものになってしまいます。授業についていくには、やはり英語の力よりもまず積極性を磨くことが大切だと私は感じました。
Tさん 掲載当時2年
私はフォントボン大学に留学中、キャンパス内にある寮に滞在していました。その寮は主に新入生が生活しており、私はアメリカの入学時期に合わせてフォントボン大学に入学したため、新入生という扱いで彼らとともに暮らしました。寮の構造としては、1階が共用スペースとなっており、テレビやソファが置いてあるラウンジや、共用のパソコンやコピー機、学習スペース、冷蔵庫、みんなで盛り上がることができる卓球台などが置いてありました。そして、2階から4階が学生が暮らす部屋となっていました。部屋は主に2人部屋で、部屋の中にはベッド、勉強机、クローゼット、鏡、収納の引き出しなどがついており、2人部屋なので部屋の半分半分をルームメイトとシェアするという形でした。各階にシャワールームとトイレがついており、日本と違いアメリカには浴槽につかるという習慣がないので、シャワーのみで留学中お風呂に入ることはできませんでした。トイレも日本のようなものとは違い、アメリカのトイレはドアと隣のトイレとのしきりの下の部分が高いため、トイレをしている時常に膝下だけが外から見えるようになっています。また、この寮の男子トイレでは、全てのトイレが洋式となっていました。トイレとシャワールーム、寮全体のフロアは毎朝掃除担当の方が来て掃除をしてくださっていたので、比較的きれいに利用することができました。以上が私が留学中滞在した寮のおおまかな概要です。
次に、寮の中での暮らしについて述べたいと思います。留学中のほとんどの寮の中での時間を共有した私のルームメイトは、一つ年下のアメリカ人でした。彼はとても私と性格や趣味が合い、留学中なんの不満を抱えることなく過ごすことができました。時には私が取り組んでいた課題で分からない単語やその発音を教えてくれたり、課題に追われている私を見て、頑張れよとお菓子をくれたり、私が英語学習の一環として、アメリカのドラマや映画を観たいと伝えると、彼のおすすめを細かく教えたりしてくれてとても優しくて親切でした。また、彼はもともとアニメや漫画が大好きということもあって、日本人の私に興味を持って接してくれて、本当に素敵なルームメイトに恵まれました。
留学の中で、休息をしたり、睡眠をとったりと様々な生活の基盤となる行為をこの寮で行うことになると思います。ただ、課題が忙しいとは言っても絶対に睡眠時間は確保できますし、一日にフリーな時間はたくさんあるので、その時間を運動や外国人との交流の時間にあてることもできます。寮の中にいる人たちもみんなフレンドリーで英語がうまく話せなくても、なんとかして聞き取ってあげようという姿勢で接してくれます。ですので、留学当初は寮の設備やルームメイトのことなど様々な不安はありましたが、いま思うととても寮の中での生活は充実したものでした。
Nさん 掲載当時2年
基本的に大学の授業が1日に2コマぐらいしかないため今回の留学において授業よりも多い時間を過ごすと思われる放課後は寮や大学内の図書館で過ごすことが多かったです。 放課後を課題やプレゼン発表のための準備などに時間を費やしそれでも時間がある時は映画を見たり体育館でバスケをしたりして過ごしたりしていました。他の国の人たちとスポーツをすることは国籍が違うことは関係なくどこの国でも熱くなり言葉や習慣などを超え交流を深めていけることを実感しました。
フォントボン大学の秋季SAではフォールブレークとサンクスギビングの2回の大きな休みがありそれぞれの休みで旅行に出かけることが出来ます。私はシカゴとニューヨークに旅行に行きました。どちらの旅行も自分の手でチケットや宿を手配したりすることにより自立性を確立させることが出来ました。 私はアメリカのプロバスケットボールであるNBAのファンでありこの2つの旅行において3試合観戦しました。今までテレビで見ていたものが自分の目の前に広がって見えたとき大きな感動がありました。旅行では何個かのハプニングもあったがそれを自分たちの手だけで解決していくことによって自信を深めていきました。日本とは違う文化に触れ他国の人たちと接するには忍耐や自分から理解しようとする姿勢が重要になってくることを理解しました。SAを通して自分の語学においてだけではなく精神的にも成長出来たように感じます。
Nさん 掲載当時2年