文学部

よくある質問

文学部

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Q: 文学を学びたいのですが、就職が不安です。就職できますでしょうか。

A:
文学部生の就職先は従来から幅広く、マスコミ、公務員、金融、生保、教育、サービス、各種メーカーなど、実に多様です。これは、文学部のカリキュラム内容が人間に関わることをきわめて多彩にしかも深く学べるようになっているので、どの企業にとっても最も大事な問題発見能力や柔軟な問題解決能力、思考力、また豊かな人間性を養うことができることを反映しているのでしょう。このような学生はどの企業でも大歓迎だというわけです。その証拠に今まで多岐に渡る分野、幅広い世代の文学部出身の先輩たちが社会で活躍しています。このような先輩たちとの出会いも就職活動の際の励みになるものと考えられます。なお、就職活動では男子学生も女子学生もともによく健闘しています。

Q: 文学部はゼミが特徴であると聞きましたが、ゼミとは何をするところなのか。普通の授業とどう違うのでしょうか。

A:
発表形式の授業で研究の仕方を学びます。将来、仕事をしていくうえで、企画書などを作るときに役立ちます。詳しくは「法政大学文学部の魅力」の2.ゼミナールの説明を参照してください。

Q: 留学もしたいのですが、留学の制度はありますか。

A:
法政大学には派遣留学制度があります。文学部からは毎年数名の学生がアメリカ、イギリスをはじめ、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリア、ロシア、中国、韓国、オーストラリア、などの協定大学に留学しています。また、私費で留学する認定海外留学制度もあります。これらの場合には、留学先大学で修得した単位の認定も可能です。留学のための英語力を高める講座も開かれています。こういった留学制度については法政大学の国際交流センターで情報を得ることができます。先輩たちの報告書なども閲覧できますから、訪問してみるといいですね。

哲学科

Q: 小論文はどのように勉強したらよいのでしょうか。自分の独創的な考えを反映したら点は悪くなるのでしょうか。

A:
哲学科の小論文入試は、(1)課題図書があらかじめ指定されており、(2)それを題材に設問されます。したがって、このような小論文入試に対応するために求められることは、まず、1)課題図書の内容を十分に理解しておくこと、そのうえで、2)設問に即した解答を論述すること、ということになります。 1)について:課題図書として専門的で難解な哲学用語を多用する著作は選択していないので、哲学の術語に関する特別な知識は必要ありません。必要なことは、当然のことながら課題図書をよく読むことと読解力を十分に磨くことです。読解力をつけるためには、文章の要約を心がけるのが効果的です。要約は思考力の鍛錬にもなります。 2)について:ここで必要なことは、(a)設問の意味、つまり問によって<問われていること>が何かを見定めること、そして(b)<問われていること>に対応することがらを明確に(分かりやすく)、そして論理的に(理由を述べ、順序立てて)文章にすることです。 (a)<問われていること>は一般的に言って二種類あります。ひとつは課題図書の内容。もうひとつは、課題図書の内容についてのあなた自身の考え、です。前者の問は、課題図書の内容を十分に理解していれば比較的容易に解答できます。後者の問への解答は、あなたのものの見方(感じ方や考え方)そして身についた知識と考える力を必要とします。それゆえ、日頃の生活や勉強そして思考力が解答に反映され、解答の質を左右します。 (b)自分の考えは、自分で思っているほどはっきりしたものでも、すじがとおっているものでも、ありません。また、自分の考えは、自分で思っているほど「自分だけの考え」(独創的な考え)ではありません(そのように思う場合、大抵はどこかで聞いたものか、その場限りの思いつきか、独りよがりの空想か、です)。われわれが思いもつかないような、しかしすじのとおった考え(その本来の意味で「独創的な考え」)はわが哲学科も大歓迎です。そのような「自分の考え」を創りだすためにも、まず読解力を磨くとともに明確で論理的な文章を書く練習(考える練習)を日頃から積んでください。 《課題図書の内容を十分に理解し、内容に関して自分の意見をはっきりとした文章にすることができる》。これに近づく練習を積むことが哲学科小論文の勉強法であり、小論文による合格への道のりです。

日本文学科

Q: 文芸コースに是非入りたいが、どうすればよいのでしょうか。万が一、選抜に漏れた場合はどうしたらいいのでしょうか。

A:
所属コースの決定は1年次の冬に、ゼミナール選抜というかたちで実施されます。文芸コースのゼミナールに入るためには、課題作文を提出する必要があります(400字原稿用紙5枚程度。共通テーマによる)。その内容にもとづいて選抜が行われます。なお、選抜に漏れた場合は、第二志望、第三志望のゼミに所属することになります。万一、文芸コースのゼミに入れなくても、文芸コースに開設された科目(日本文章史・文章表現論)の履修は可能ですから、文芸コース担当教員による指導を受けることができます。

Q: 文芸コースを志望しています。どのようなジャンルの作品を書くのか、教えて下さい。

A:
文芸コースでは創作演習を基本としていますが、ジャンルは問いません。文芸というのは本来自由なものです、純文芸、あるいは歴史もの、SF、何でもありです。

Q: 海外、日本を問わず児童文学を研究したいのですが、日本文学科でできますか。

A:
児童文学については、日本文学にも小川未明、坪田譲治ほか立派な先達がおり、現役作家も活躍しています。当然、日本文学科で児童文学の創作、研究は歓迎されます。むろん、海外、日本の別は問いません。

Q: T日程入試の小論文を受けるには、どのような勉強が必要でしょうか。自分の独創的な考えを反映したら点は悪くなるのでしょうか。

A:
T日程入試の小論文では、前もって課題図書が提示されています。まずそれらをよく読みこなしておくことが大事です。その作家によって書かれた他の作品や同時代の作品などを味読しておくことも、実力アップにつながるでしょう。独創的な考えは大いに歓迎します。自分の言葉で自分の独創的な考えを充分に述べて下さい。

英文学科

Q: 英文学科を出て、英語は話せるようになりますか。将来通訳をやりたいのですが。

A:
はい、英語を話せるようになることは可能です。ただし、あなたが4年間きちんと英語の授業に出席して、しっかり勉強し、さらに授業以外にも自主的に英語を話す訓練を進めていけば、という条件付きですが。英文学科ではスピーキングの授業が数多く設けられています。ほかにもライティング、時事英語などのクラスがたくさんあります。こうした授業に出席するだけでなく、学んだことを使い、実際に英語で話したり書いたりしていれば、必ず今の実力より上達します。 ただし、通訳に関してですが、大学卒業後すぐに同時通訳者になろうとしても難しいものがあります。というのも、同時通訳は非常に高い英語力や日本語力だけでなく、特別の技能が必要となるからです。ただし、これは特別に同時通訳の技術を学ぶ専門学校に行く以外、どの学科、学部、大学にいっても同じことです。同時通訳をしたければ、別個にそれを学ぶ必要があるのです。また語学力に加え、専門的な知識(経済、国際政治、医学・薬学、芸術・美術、工学など)が必要です。同時通訳者にも、それぞれ専門分野があるからです。しかしながら、同時通訳者になるための基礎となる英語力を身につけられることは前述のとおりです。逐語通訳の場合は、その速度と内容によって異なるでしょう。翻訳業についても同じことがいえます。語学力プラス専門分野がないと、それだけでプロとして食べていくだけの収入をえるのは困難です。 ところで、この質問は私たち教員にとっては大変興味深いものです。通訳に関心があり、異なる二つの言語を話す人のコミュニケーションに興味を抱くのは結構なことです。しかしながら、いわば裏方として他人の意見を通訳するのではなく、実際にあなた自身が英語を使って世界中のさまざまな人々とコミュニケーションをとり、お互いに意見を交わす、対話や会話の主人公となることのほうが、より魅力的なことだと思いませんか。

史学科

Q: 史学に関係ある場所への見学授業はありますか。

A:
日本史では、ゼミ合宿の折などに近傍の遺跡・史跡などを見学しています。また、博物館の企画展・特別展などの見学をする場合もあります。東洋史や西洋史では、外国になってしまうので、残念ながら見学授業をおこなえないのが実情です。

地理学科

Q: 地理学科が文学部の中にある理由はなぜでしょうか。

A:
地理学科がどの学部にあるかは、大学によって違います。日本では、文学部・理学部・経済学・教育学部など、その大学の事情や歴史によっていろいろです。 それは地理学が自然科学・人文科学・社会科学にまたがる総合的な学問であることからきています。 法政大学の地理学科も経済地理学というような社会科学的な分野の地理学も、地形学や気候学といった自然科学的な分野も、さらに文化地理学などの人文科学的な地理学も学ぶことが出来ます。

Q: 地理学科は実験系の科目があるようですが、文系の学習だけでついていけますでしょうか。

A:
実験と言っても、基礎の基礎から順を追って学べるようにカリキュラムが組まれているので、理科系であれ文科系であれ。あまり心配する必要はありません。

Q: 高校で地理を履修しておりません。授業についていけますか。

A:
高校で学んだ地理と大学で学ぶ地理学との関係も、みなさんが想像している以上に違いがあるかもしれません。高校で地理を履修してもしなくても、同じスタートラインで学習を始めることが十分可能です。

Q: 環境問題を学びたいのですが、地理学科で学べますか?

A:
る単一の科学として「環境科学」というものはまだ確立していません。 環境科学の実態は、化学・生物・地学・海洋などを専攻した人が、その専門性を生かして環境問題に取り組んでいるという現状です。 それは簡単にいえば、環境問題がそれ自体きわめて多様な側面をもち、また新しい問題でもあるからです。現在、環境問題の総合性に対応して、さまざまな分野の学問が環境問題に取り組んでいます。 地理学もそのひとつで、もともと地理学は『環境の科学』といわれるように、環境問題の老舗の看板をはっています。 地理学はもともと自然環境と人間生活の関係を研究する学問として発展してきた歴史をもっています。それだから、環境問題を人間生活とからめて学びたい人にとっては、ぴったりの学問と思われます。

心理学科

Q: 犯罪心理学を研究したいのですが心理学科で可能ですか?

A:
可能です。現在の心理学科のカリキュラムには犯罪心理学の講座は開かれています。 ただ、犯罪心理学の研究は人格心理学・臨床心理学・社会心理学・発達心理学など、 の広範な心理学や多岐にわたる分野の知識が深く関連しています。ですから、本格的な 犯罪心理学の研究は、犯罪心理学の授業だけでなく、基礎的な知識をつけるところから 始めて下さい。

Q: 現代福祉学部の心理とはどのように違うのですか?

A:
心理学は、基礎的な心理から臨床まで幅広くあります。多摩キャンパスの現代福祉学部臨床心理学科では、理論と実践を兼ね備えた臨床心理学を中心に学びます。それに対し、心理学科では、心理学を幅広く基礎から臨床まで体系的に学ぶカリキュラムとなっています。心理学の基礎を十分に学び、応用までの架け橋を重視した教育内容となっています。どちらの学科でも「認定心理士」の資格がとれます。

Q: 心理学科では何を学ぶことができますか?

A:
心理学は、「行動科学」「こころの科学」として称される学問です。人のこころの世界を明らかにするために、科学的な方法(実験、観察、調査、面接、測定など)を用いて、行動や反応から客観的なデータを収集し、分析することによって理解しようとするものです。 代表的な分野では、生理心理学、認知心理学、感情心理学、発達心理学、学習心理学、言語心理学、人格心理学、社会心理学、臨床心理学、スポーツ心理学など様々な専門科目と、基礎的な科学的方法を学ぶ、実習、研究法、演習などが用意されています。

Q: 心理学科を出ると、どのような資格がとれるのですか?

A:
心理学科で規定の単位を修得すると日本心理学会が認定する「認定心理士」を取得することができます。この資格をとればカウンセラーになれるというものではありませんが、学部で心理学を修めたということを公的に明らかにする資格といえます。「臨床心理士」「学校心理士」の資格は、学部卒業だけでは取得することができません。各資格認定協会の指定する大学院の修士課程を修了し、資格試験に合格しなければなりません。ちなみに、臨床心理士について本学では、「人間社会研究科 臨床心理学専攻」が指定校になっています。

Q: 心理学は、数学の知識が必要ですか?

A:
心理学は、行動を数量化しデータ分析することから、数学的な知識が多少必要です。ただし、入試のときに数学を選択していなくても、入学後のカリキュラムに心理学基礎実験、心理教育統計学I・II、心理学測定法I・II、演習、研究法などの科目が基礎から設けられており、少人数制できめ細かく指導されるので問題はありません。数学に抵抗のある人でも、興味をもって取り組んでいけるようサポートします。