2023年度 体験談

ヴィクトリア大学 体験談

2023年度 体験談

夢だったのではないかというほど楽しく充実した日々

Kさん/2023年度ヴィクトリア大学参加者

 旅行好きな祖母に幼い頃から多様な場所へ連れて行ってもらった経験や、そんな祖母へ恩返しとして英語力を獲得し海外を案内したいという動機をもとに、単位取得と留学を両立できる点が魅力的だったため英文学科のSAプログラムに応募しました。

 現地では、寡黙ながらも時たま面白い冗談を言うホストファザー、そしてチャーミングで料理上手なマザーのもとでホームステイをさせてもらっていました。非常に優しいファミリーで、休日にはダウンタウンやレストランに連れて行ってもらったり、一緒に庭を掃除したりしていました。SA期間中は本当の家族かのような時間を過ごすことができました。国や人種、文化を超えて誰かと一緒に過ごすというのは発見が多いもので、今でも忘れられない思い出です。

 ヴィクトリア大学での授業は、すべてのコマが英語力向上を目的としたプログラムになっています。ディスカッションや洋書の読解はもちろんのこと、プレゼンテーションや文法の解説など詳しい内容は多岐にわたります。授業そのものは週五日、半日のみですが、ワークショップやイベントなど英語力向上を図れる機会は他にも盛りだくさんです。日本人の学生は多いですが、それでもメキシコやサウジアラビアなどからやってきた学生も存在するため、日本人がいることによる安心感と多様なバックグラウンドを持つ人々との交流の機会を同時に獲得できる、非常に良い環境であると感じました。

 観光について、ヴィクトリアがカナダの西海岸に存在する小さな島に位置しているためか、周りの学生からの評価は賛否両論でした。それでも、歴史柄イギリスの影響を受けた建物が多いこの街では、北米と欧州の雰囲気が混ざり合った非常にユニークな景色を見ることができます。自然も多く歩くだけで気持ちの良い場所でありながら、世界的な大都市であるバンクーバーへもすぐ訪れられるので、個人的には大満足でした。

 一方、平日の生活は非常に規則的でした。私は午後のクラスに振り分けられたため、午前中には時間がありました。朝9~10時頃に起床し、前日の授業で出た課題をこなしたのちに昼食を取り、13時開始の授業の為に大学に向かう…といった毎日でした。

 平日は大学で異文化に触れながら英語を学び、休日は異国を観光して回る…という毎日は、今振り返るとあれはもしや夢だったのではないかというほど楽しく充実した日々でした。前述したように、多様なバックグラウンドを持つ人々との交流は新しい発見や楽しさで満ち満ちています。見るもの触れるものその全てが新鮮に感じられます。どの点を取っても、「参加してよかった」と胸を張って言う事ができるというのが、私の本プログラムに対する腹蔵ない感想です。

 さて、この文章をここまで読んだ皆さんは、多少なりともSAプログラムへの興味を持っている方々でしょう。もしあなたが参加に際して英語力やコミュニケーション能力に関する不安を持っているのなら、ここで払拭させてください。行けば大体どうにかなります。初対面の人と話すのが大の苦手、英語でなんかもってのほかというような状態でカナダへ向かった私が証人です。帰国後にTOEICで925点を取り、現地で出来た韓国人の友達に会いに韓国に行ってしまうくらいには社交性と語学力を獲得できました。これが果たしてずっと続くかどうかは私にもわかりませんが、とにかく海外での生活は少なからずあなたの人生を楽しいものにします。旅立つ皆さんを応援しています

自分が想像していた何倍もの出来事を経験することができた

Tさん/2023年度ヴィクトリア大学参加者

 私がSA留学に参加した理由は、英語に触れることが好きで留学にあこがれていたことと、日本とは異なる文化を実際に体験したいと考えていたからです。

 私のホームステイ先は、ホストマザー1人のみで、他のルームメイトもいなかったので基本的には私とホストマザーの2人での生活でした。最初は一対一の関係に緊張を感じることが多かったですが、慣れてくると会話も2人で弾むようになり、よくテレビを見ながらおしゃべりをしました。そのおかげもあってか、英語力の上達を実感することができました。

 授業は基本的に午前クラスと午後クラスに分かれていて、私は午前クラスだったので朝8時30分から昼頃までが授業時間でした。私のクラスでは、本を読んだり、文法について問題を解いたりすることももちろんありましたが、とにかくたくさんプレゼンテーションを行いました。一か月が過ぎたあたりからとにかく毎週毎週プレゼンテーションの課題に追われていました。大変な作業ではありましたが、自分の英語に自信がつき、人前に立つことに慣れることができました。グループプレゼンでは、そのグループメンバーとの絆を深めることができました。

 ビクトリアは小さい街ではありますが、自然が豊かで動物がたくさんいます。小さい街のため、電車はありません。バスさえあれば基本的にどこへでも行くことができます。冬場はホッケーの試合が開催されるので多くの生徒が観戦に訪れていました。私自身、スポーツ観戦が初めての体験だったので、友達ととても楽しく過ごすことができました。またバンクーバーにもフェリーで片道一時間半ほどで行くことができ、フェリー代も高額ではないので簡単に訪れることができます。

 私の一日のスケジュールは、朝6時半ごろに起床、7時半ごろに家を出てバスに乗り学校に向かいます。ステイ先のお家の最寄りのバス停から大学までは10分程度しかかからず、かなり家から近い方でしたが、8時半に大学につくような時間のバスだと、混雑していてバスはいくらバス停に待っている人がいても、スルーしてしまうので、私は早めに家を出ていました。そして何より、バスは基本的に時間通りには来ません。そのため時間に余裕を持った行動を心掛けていました。授業が終わってからは、昼食をとってから課題をしたり、時間があれば友達と学校の近くにあるビーチまで遊びに行ったりしました。課題の量はクラスによって違いますが、私は課題に常に追われている方だったと思います。

 実際にSAで留学をしたことで、自分が想像していた何倍もの出来事を経験することができました。英語を学ぶことはもちろん、そこで体験したこと、出会った人たちも含め行かなければ出会うことがなかったですし、帰国が近づいてくると、帰りたくないと思えるほど多くの経験ができました。

 留学はしたいけど不安だという方も多くいらっしゃると思いますが、行きたい気持ちが少しでもあるならぜひ思いっきり参加してみてください。人には人の体験があって、同じものは存在しないですから、ぜひ自分だけの体験、発見を見つけてください。