2023年度 体験談

UCダブリン秋学期 体験談

2023年度 体験談

英語力だけでなく価値観も変わった

Sさん/2023年度UCダブリン大学秋学期(4か月)参加者

 コロナウイルスの影響で大学生活が制限されることが多かったですが、大学を卒業するまでに留学をしてみたいという気持ちがあり、SAプログラムに参加しました。また、憧れのヨーロッパで留学生活を送れることや、現地で取得した単位を法政大学の単位として認定してもらえることも魅力的でした。

 長いフライトを終えダブリンに到着したとき、見知らぬ風景を見て、これからアイルランドで4カ月間生活するという実感が湧き期待と不安でいっぱいになりました。ホストファミリーはファザー、マザー、子供が5人(上の3人は既に独立)、犬1匹、猫2匹の構成でした。また、9月にはスペイン人男子留学生も家に来ました。初めにマザーが家についての説明をしてくれましたが、英語のスピードが速すぎて1割も理解できていなかったと思います。ただ、毎日の夕飯時、様々な会話をしてくれたので少しずつ耳を慣らすことができました。食事はホストペアレンツとハウスメイトととることが多かったのですが、3人とも日本に興味があり、日本についての話をよくしました。いつか絶対に日本に遊びに行くからねと言ってくれてとても嬉しかったです。正直留学前は、食事が口に合わなかったらどうしよう、家族になじめなかったらどうしようなどと考えてしまい、ホストファミリーとの生活が一番不安でした。しかし、実際に生活してみると困っていることがないか聞いてくれたり、アイルランドの観光地を教えてくれたりと本当の親のように温かい家庭で生活することができました。

 UCDでは平日の午前は授業を9時から13時まで受け、火、水は14時から16時までIELTSの授業がありました。午前のクラスでは健康、災害、AI、建築、についてなど扱う内容は多岐にわたります。リーディングの授業では文章を読むことは勿論ですが、読んだ内容を要約しクラスメイトに伝えるという練習もしました。ライティングの授業ではどのようにパラグラフを構成するのかなど難しかったですが、先生が添削し、一対一でアドバイスをくれました。リスニングの授業では短い映像を見てクイズに答えたり、聞いた音声を分かりやすくノートにまとめたりする練習をしました。また、プレゼンが隔週であり、初めはとても緊張して先生からいくつも問題点を指摘されましたが、最後のプレゼンではよく成長したねと褒めてもらえました。IELTSの授業ではIELTSに向けた実践的な授業が行われました。非常に難しかったですが、ユニークな先生のもとで楽しく充実した授業を受けることができました。

 休日は友人とシティに買い物へ行ったり、ダブリンからバスで2時間程度かかるゴールウェイに遊びにいったりしました。アイルランドは緑豊かでたくさん公園があり、リフレッシュすることができました。

 アイルランド人はとてもフレンドリーです。迷子になっていたら道を調べて教えてくれたり、バスの中で「あなたの靴可愛いね」と声をかけられることもありました。バスは時間通りに来ませんし、冬は毎日のように雨が降り気分が落ち込むこともありましたが、アイルランド人のその温かさに日々助けられていました。

 あっという間の4か月間でしたが日本と異なる文化に触れ英語力だけでなく価値観も変わり、留学してよかったと心から思います。そして次にホストファミリーと会うまでに英語力をさらに伸ばし、より一層会話を楽しみたいという新たな目標もできました。

 これから参加される方は不安な気持ちも抱えていると思いますが、きっと楽しいことがたくさんあります。大学生の今しかできないこの経験をぜひ楽しんできてください!