史学科

史学科の特徴

史学科

歴史学とは

学校の授業で学んだ特定の人物や時代に惹かれて、大河ドラマや歴史ドキュメント番組を見て、歴史上の事件や人物を題材とした小説や漫画にふれて…。史学科とは、さまざまなきっかけで歴史に興味を持った人たちが、歴史を深く学ぼうと集まる場です。史学科で歴史を学ぶこと、それは知識を吸収する、時代の出来事を暗記するといった覚える勉強ではありません。史学科で学ぶ歴史学は、多角的に研究し、深く理解し、自分のルーツや自分自身を考え、さらに21世紀を考える、つまり考える学問なのです。

歴史学とは

分野別コース

「にっとうせい」。これは史学科を象徴する言葉です。「日東西」と書き、日本史、東洋史、西洋史という3分野の頭文字をつないだものです。2年次からこの3分野のいずれかに所属して学びます。しかし、学習がせまい領域にかたよらないように、多種多様な選択科目を用意して幅広い学習を応援しています。

演習(ゼミ)

演習とは、2年次以上の学生が少人数制で教員の指導のもとに発表し質疑応答する形式の授業をいいます。通常はこれをゼミと呼んでいます。授業以外に、ゼミ単位で合宿をしたり懇親会を催したり、公私にわたって交流を深め、共に学び合います。日本史分野には7つのゼミ、東洋史分野には2つのゼミ、西洋史分野には3つのゼミ、合計12のゼミがあります。そして、ゼミ担当の教員が卒業論文を指導、審査します。

資・史料学 外書講読

考古学および古代史から現代史までの日本史分野では遺物や古文書を、東洋史、西洋史の両分野では外国語の文献をそれぞれテキストにして学ぶ科目があります。ときには、遺物や古文書の貴重な実物に接したり、学外の施設を利用したりして学ぶこともあります。学習をいっそう深化させ、かつ進化させることをねらいとする科目です。

教員と学生の交流

日常的な交流の他に、教員も学生も共に法政大学史学会という学術団体に所属して、研究発表会や史跡巡りに参加する機会もあります。そうした場では、大学院や通信教育部に所属する学生、さらには各界で活躍する卒業生との交流も得られます。なお、学生に開かれた参考図書室、共同書庫があり、学生の自発的な活動を応援しています。

社会で活躍する卒業生

現在を生きていくうえで必要不可欠な歴史学的思考力

法政大学では史学科での研究を通じて、歴史学的思考力をつけることができました。歴史学的思考力は、未来に向けて起きていることを考えたり、予測したりする上でとても大切な力になります。現在、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点を意識した授業づくりを行っているのも、その力をつけることを意識してのことです。
歴史が好きだったことと、部活動の顧問として高校野球に携わりたいという思いから、高校教員を目指しましたが、教師の仕事は、すべてが初めての経験。大変なこともある一方でとても充実しています。生徒たちが、現代社会に適応し生き抜いていけるよう、私自身も常に時代の流れに目を向け、生徒とともに学び続けていきたいと思います。

2018年卒業
神奈川県立秦野総合高等学校 教諭
R.I さん

史学科で取得できる資格

中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)、高等学校教諭一種免許状(公民)、図書館司書、学校図書館司書教諭、博物館学芸員、社会教育主事