グローバル教養学部(GIS)を卒業後、University of Bath(イギリス)の大学院に進学し、TESOLの修士号を取得。現在はロンドンのプレスクールで英語教師としてご活躍されている常久さんにお話を伺いました。
■ 今回の質問内容
-GISに進学した理由を教えてください。
-GISでの学びが、自分にどのような影響を与えたと感じますか。
-GIS在学中に英語力はどの程度伸びましたか。またその理由もあわせて教えてください。
-海外の大学院に進学しようと決めたきっかけ・理由を教えてください。
-進学準備にあたって、GISからのサポートで印象に残っていることはありますか。
-大学院でどのようなことを学びましたか(研究内容や授業など)。
-現地での生活はどうですか(文化や日常生活、苦労したことなども含めて)。
-「こういう人にはGISがおすすめ」と思うポイントがあれば教えてください。
-GISに関心を持っている高校生に向けて、メッセージをお願いします。
常久さん:高校生の時、国際科という学科で学んでおり、英語を勉強すること、異文化を学ぶことに大変興味がありました。GISは全ての授業が英語で行われていることと、共に学ぶ学生や教授の国籍が幅広いという点に魅力を感じ、GISを志望しました。
常久さん:GISでの学びで、自分の視野が確実に広がったと感じています。様々なバッググラウンドを持つ学生とコミュニケーションを取ったことで、今まで自分が知らなかった文化を多く知ることができました。また、イギリス、韓国、マレーシアなど海外出身の教授や海外経験のある日本人教授の講義を受けることにより、高校まででは学んだことのなかった他国目線の世界の歴史や文化、人前で堂々と話すスキルを身につけることができました。GISでの学びで、海外の大学院で学んでみたい、そして海外に住んでみたいという目標ができました。自分の人生の中でも1番のターニングポイントになったと思います。
GIS事務室:そうですね。GISでは、外国籍の教員が半数以上を占めています。日本人教員についても、多くが海外の大学院を修了していたり、海外での勤務経験があります。こうした多様な文化が交わる環境で学べることも、GISならではの魅力のひとつです。
常久さん:私は日本で生まれ育ち海外経験がなく、周りに英語が話せる人もいなかったため、英語は得意でしたがスピーキングが苦手で、あまり流暢に話せませんでした。
GISに入学し日常生活で英語を話す機会が増えたため、卒業時には問題なく英語を話せるようになり、IELTS6.5を取得できました。
GIS事務室:GISは、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶ学部です。つまり、英語を学習の目的ではなく手段として活用します。その一方で、グローバルスタンダードなカリキュラムを通じて、英語力が着実に伸びるのもGISの大きな特長です。
常久さん:元々は卒業後日本での就職を検討していましたが、当時コロナの影響もありオンライン授業も多かったことから、このまま学生を終えていいのか悩んでいました。
ゼミでイギリス文化文学(British Culture and Literature)を選択し、イギリス英語やイギリスの文化に大変興味があったことから、イギリスの大学院に進学して更に自分の視野を広げたい、新たな経験をしたいと思いイギリスの大学院進学を決めました。
常久さん:当時GIS reference roomで勤務されていたイギリス人の職員の方が、私がイギリスの大学院に進学するために全力でサポートしてくださったことが大変ありがたかったです。大学院や奨学金の英語の志望理由書をネイティブ目線で丁寧に添削してくださり、そのおかげで希望していた大学院からオファーをいただき、奨学金も獲得することができました。また、GISの教授の方々にも推薦書作成やアドバイスなどサポートいただき、丁寧な対応で不安なく大学院出願を進めることができました。
GIS事務室:現在もGIS資料室(Reference Room)では、ネイティブスタッフが海外大学院進学を目指す学生のために、志望理由書の添削などのサポートを行っています。また、「GSAS(海外大学院進学サポート)」では、進学希望者向けに定期的なガイダンスのほか、常久さんのように実際に海外大学院へ進学した卒業生を招いて、リアルな体験談を聞ける機会も設けています。
常久さん:大学院では、英語教授法を学びました。バース大学の英語教授法では英語を教えるというより世界中の英語のアクセント、セオリー、教育学などを学びました。授業はディスカッションが多く、特に自分のこれまでの英語学習の経験や自分の国の英語教育などを、クラスメイトと話したり発表することが多かったです。
常久さん:ロンドンでの生活は自分には合っていると感じています。フレンドリーで親切な人が多く、毎日良い気分で生活することができています。
バスが時間通りに来なかったり、医療制度が日本と比べて充実していなかったり、ストレスに感じることももちろん多くありますが、それ以上に柔軟性のある文化やいろいろな人種の方が共存しているロンドンがとても好きです。
常久さん:様々なバッググラウンドを持った学生とともに学びたい人、英語で授業を受けてみたい人、英語でのコミュニケーション能力を向上させたい人、海外の大学院に進みたい人におすすめです。
常久さん:GISでの学びは、私の視野を広げ、人生をパワーアップさせてくれました。優しく親切な教授に内容の濃い講義、多様な学生など、GISには魅力がたくさんあります。GISで、常に前向きな姿勢で学ぶことで、素晴らしく充実した大学生活になること間違いなしです。心から応援しています。
GIS事務室:常久さん、お忙しい中インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。イギリスで英語教師としてご活躍される今に至るまでの道のり、そしてGISでの学びがどのようにご自身の価値観や進路選択に影響を与えたのかを、丁寧にお話しいただき、ありがとうございました。多様な文化に囲まれた環境で学び、世界を舞台に挑戦し続けるその姿は、後輩たちにとっても大きな励みになるはずです。
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