現代福祉学部の教育理念は「ウェルビーイング」、すなわち健康で幸福なくらしの実現を考え、そのための対人援助や地域づくりに貢献できる人材の育成を目指すことです。
コロナ禍で私たちが体験したことは、「当たり前」だと思っていた生活が揺らぐことでした。近年頻発している自然災害なども、私たちの日常を脅かしています。身近なところでは、インターネットの普及に伴うメリット・デメリットなども指摘されています。こうした身の回りで起きている現象から見えてくる社会の歪みや弱さ、人々の在り方を観察し、その背景にどのような課題があり、その解決のためにどのような支援が必要なのかを多面的に理解し、考えてみてください。それはまさに「ウェルビーイング」の実現への学びとなります。
教員は様々な現場で調査研究や臨床のフィールドワークに取り組んでいます。皆さんが観察し感じたことや解決提案などを教員に伝えてみてください。そこでの相互交流が、新たな発見を生み、皆さんの視野を拡げていくでしょう。「臨床心理」「社会福祉」「コミュニティマネジメント」という3つの学問の柱を生かし、「これからのウェルビーイング」を構築していきましょう。
現代福祉学部 久保田 幹子