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法政大学現代福祉学部と立教大学コミュニティ福祉学部で学ぶ計15人の学生有志が,2021年5月から12月にかけて,アップサイクルによる透明マスクづくりの活動を行いました。
きっかけは,コロナ禍のパキスタンから「口の形や表情からコミュニケーションをとる聴覚障害のある人たちの情報伝達に影響を及ぼしている」と現代福祉学部の佐野竜平准教授の元に相談があったことです。そこから,国際協力活動に興味を寄せる学生が集い,コミュニティで使い切れていなかった着物や法政大学多摩キャンパスの廃棄物集積場にあったビニール傘や靴紐などを材料に透明マスクを試作しました。現地からのフィードバックを受けて改良し,ようやく完成したアップサイクルによる30個の手作り透明マスクは,パキスタン南部のカラチに生きる聴覚障害のある当事者に寄贈されました。
「この透明マスクによって直ちに問題解決につながるわけではないが,コロナ禍の開発途上国で今起きていることを周知させたい」と参加した学生は話しています。
なお,現地の難聴者・中途失聴者当事者団体Danishkadahの創設者・代表であるMuhammad Akram氏が,2021年12月3日に行われた国際障害者デーに関する地域イベントの一環として,寄贈された透明マスクを紹介しています。以下もご参照ください(注:ウルドゥー語)。
https://www.youtube.com/watch?v=5f9uOcyu6Sc
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