社会福祉士は、専門的知識および技術をもって、社会生活上の困難を抱えている人の相談に応じ、助言や指導、その他の援助を行う専門職の国家資格です。児童相談所や児童養護施設、福祉事務所、高齢者福祉施設、障がい者福祉施設、病院などの各種施設が主な職場になります。
社会福祉士になるためには、社会福祉士国家試験に受験して合格しなければなりません。ただし、この社会福祉士国家試験は、誰もが受験できるものではなく、厚生労働大臣が指定した社会福祉に関する科目(「指定科目」※)を履修し、単位を修得する必要があり、この受験資格を本学で取得することになります。
※実習を除く社会福祉士指定科目は、本学部在学中に全ての単位を修得しなければなりません。
精神保健福祉士は、精神障がい者の保健および福祉に関する専門知識・技術をもって、医療・社会復帰に関する相談、助言、指導その他の援助を行う専門職の国家資格です。保健所・保健センター、精神保健福祉センター、公共職業安定所、医療機関、社会復帰施設などが主な職場となります。
精神保健福祉士になるためには、精神保健福祉士国家試験に受験して合格しなければなりません。精神保健福祉士国家試験を受験するためには、本学部在学中に厚生労働大臣が指定した精神障がい者の保健及び福祉に関する全ての科目を履修し、単位を修得しなければなりません。
現代福祉学部でのカリキュラムでは、最短で4年次の1月に社会福祉士国家試験、精神保健福祉士国家試験を受けられるように構成されています。(国家試験の合格発表は3月中旬です)
公認心理師法は国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的に、平成29年9月15日に施行となった新しい国家資格です。
公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。
(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析
(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助
(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助
(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
公認心理師になるためには、公認心理師試験を受験して合格しなければなりません。
ただし、誰もが受験できるものではなく、文部科学省令・厚生労働省令に定められる科目を履修し、単位を修得する必要があります。
法政大学現代福祉学部臨床心理学科では,2018年4月に入学する学生より,公認心理師法に対応したカリキュラムを準備中です。
<公認心理師受験資格>
認定心理士は(社)日本心理学会が認定する資格で、4年制大学における心理学科またはそれに準ずる課程を修了した人を対象に、心理学の専門家として必要な最低限の学力と技能を修得していると認定された人に対して与えられる資格です。
認定心理士の資格を取得するためには、以下に示す「基礎科目」「選択科目」「その他の科目」を合計して、36単位以上履修し、卒業時、各自で(社)日本心理学会へ申請し認定を受ける必要があります。