学生の1週間スケジュールや、さまざまな活動をしている在学生を紹介します。
※学生の1週間スケジュールは、2024年度以前入学者のカリキュラムに基づく内容になっています。
尊敬できる仲間たちに囲まれて
オープンキャンパススタッフは、大学公認の学生団体の中でも最大規模となる約280名の大所帯です。3年次にリーダーになったのですが、意見がぶつかる場面も多くありました。一人ひとりの想いを丁寧に汲み取り、一つのゴールに向かうように心を配ることで、チームとしての結束を高めることができました。人前で自分の想いを伝える力や、リーダーシップが身についたと思います。活動の中でやりがいを感じたのは、私の受験体験を聞いて、感動して涙を流してくださった方がいたことです。「自分の言葉が誰かの心に届いた」ということを実感して、本当にうれしかったです。
この活動を通して、「尊敬できる仲間とともに働きたい」という将来の目標ができました。スタッフはみんな努力家で、お互いを大切にしながら困難を乗り越えてきたかけがえのない仲間です。社会に出てからも、こうした人たちと共に働ける環境を求めるようになりました。
もともとは引っ込み思案で、人前で話すことが得意ではなかったのですが、仲間たちの姿に刺激を受け、「やりたいことには迷わず飛び込む」という姿勢に変わりました。今では外交的で挑戦的な性格に変わったと感じています。この夏のオープンキャンパスが最後の活動となりますが、最高学年として後輩たちにしっかりとバトンを渡せるよう、全力で準備に臨みます。そして、社会人生活の中でも、これまでに培った力を忘れずに、新しい挑戦へと踏み出していきたいです。
(坂本 篤美)
ゼロからのイベント企画で自信がついた
「就職委員会」は、私たちの代から立ち上がったばかりの、学生と社会人が直接交流することを目的にしたプロジェクトです。キャリアアドバイザーの方々や教授にサポートしていただきましたが、誰もが手探りの状態でした。企画、社会人の方への協力のお願い、学生への集客、実際の運営……。すべてを自分たちの手で行い、ゼロからイベントを作り上げるという挑戦でした。誰かの指示を待っていては何も始まりません。すべてのプロセスに主体的に関わっていくことで、積極性や自信が芽生えました。経験のないことでも、「まずはやってみよう」と挑戦するようになったことは大きな変化です。
イベントに参加した後輩たちから、「視野が広がった」「社会人って楽しそう!」といったポジティブな声を聞いた時には、本当にやりがいを感じました。また、協力してくださった社会人の方からも、「普段関わることのない年代と話して、良い刺激になったよ」と感謝の言葉をいただくことができ、この活動の意義を改めて実感しました。
大学生のうちから社会人と接することの重要性を伝えていきたいので、今後も交流イベントの企画・運営に関わっていきます。それだけでなく、自分自身の就職活動の経験を活かして、「就活のリアル」を伝えるイベントにも挑戦してみたいです。「いつ頃から就活を始めたのか」「1・2年次にやっておいてよかったこと」など、自分の体験を率直に共有して、後輩たちの手助けができたらと思っています。
(樋口 泰空)
さまざまな人と関わりコミュニケーション力が磨かれた
大学公認の学生団体「VSP(ボランティア支援プロジェクト)」に所属しています。学生が主体となって、企画の立案から協力先との連絡、広報、実施までのすべてを自分たちの手で行っています。私は教育や子どもに関心があったので、「子ども食堂」「手話講座」「ダウン症」などの企画に参加してきました。子ども食堂で出会った子が、一生懸命私の似顔絵と名前を書いてくれたことは忘れられません。最後に「また来てね、絶対絶対ね。来てくれないと怒るからね!!」と無邪気に言ってくれた時、その子としっかりと関係を築けたことを感じて、「参加してよかった」と心の底から思いました。わずか2時間ほどの関わりの中で、出会うはずのなかった人と心を通わせることができた瞬間には、言葉にできないほどの喜びがあります。
ボランティア活動を通じて、少しずつものの見方や感じ方が変化してきたことを実感しています。また、学生だけでなく、大学職員や協力団体、一般の参加者の方など、さまざまな立場の人と関わるので、情報の伝え方や共有の仕方を工夫するようになりました。対人関係力や調整力、チームワークなどを実践の中で学ぶことができました。こうしたスキルは、将来社会に出てからもきっと役立つでしょう。
私の夢は、地域の誰もが気軽に立ち寄ることができる「居場所」をつくることです。その夢を叶えるために、これからも子ども食堂への参加や学生向けの啓発活動、学びの場づくりなどに積極的に関わっていきます。
(盛田 有紗)
「この人についていきたい」と思われるようなリーダーに
法政大学の学祭は、芸能人を招いたり大規模なステージイベントを開催したりと、本当にスケールが大きく、たくさんの人を楽しませることができます。こんなにも大きなイベントを自分の手で動かしてみたい、というワクワク感で参加を決めました。私はグッズ制作やパンフレット作成、会場装飾などを担当しています。自分が企画したものが形になって、来場者の目に触れ、さらに手に取ってもらえた時には、大きな達成感があります。
2年生の時にはチーム全体のスケジュール管理や進捗確認を任されました。最初は計画が甘く、装飾品が間に合わないかもしれないという事態も経験しました。とても焦ったのですが、このことで「いつまでに、何を、どの程度終わらせるか」を逆算して考えることの重要性を痛感しました。また、チーフとしては、自分の作業だけでなく、メンバー全員の進捗を把握し、柔軟に調整する力も求められました。段取りを組み、チームをまとめながら計画を進める力が身についたと感じています。
実行委員の組織は学年を越えてとても仲が良く、全員がこだわりを持って本気で取り組んでいました。そんなチームの一員でいられることが心からうれしく、「このチームのために頑張りたい」と自然と思えました。そして、「『この人についていきたい』と思われるような、メンバーを自然と巻き込めるようなリーダーになりたい」という気持ちが芽生えました。学祭実行委員は、成長の機会でもあり、将来のビジョンにもつながった貴重な学びの場でした。この経験を活かして、自分らしいリーダーシップを築いていきたいです。
(竹下 和)
「伝える」ことと真摯に向き合う
大学祭実行委員で、パンフレット制作を担当しています。パンフレットは、来場者にワクワクや期待感を届け、イベント全体の印象を左右する“顔”のような存在です。「どうすればパンフレットで誰かの心を動かせるか」と自分に問いかけながら、丁寧に“伝える”ことと向き合ってきました。締め切りに追われて大変なこともありましたが、「あの表紙、すごく良かったよ!」「次もデザインをお願いしたい」などと言ってもらえると、あの日々が報われたような気がして、心からうれしく思います。
最初はデザインに自信がなく、自分に何ができるかわからなくて不安ばかりでした。しかし、知識も経験もなかった自分が、ひとつひとつページを作り、人に見せ、意見を受け取り、何度も修正を重ねて形にしていく中で、「できるかどうか」ではなく「どうやったら実現できるか」を考えるようになりました。自分の「やりたい」という気持ちを信じられるようになったことは大きな変化です。
パンフレット制作を通して、「人の心に何かが残るような伝え方」に強く惹かれていることに気づきました。広告やPRだけでなく、文章やデザイン、空間演出、人との会話やその場の雰囲気など、「伝え方」には本当に多様な可能性があります。特定の職種やジャンルにとらわれるのではなく、「自分にしかできない伝え方」を模索し続けたいです。今後も「思いを誰かに届けること」と真剣に向き合い、誰かの心を動かす表現を追求していきます。
(桑原 瑠花)