建築学科 教員紹介

 

陣内 秀信 教授(建築史・都市史研究室)

陣内 秀信 教授

陣内 秀信 教授

地中海世界および東京を中心とする日本の都市の形成史に関する研究

魅力溢れる地中海世界の都市がいかに形成され、どのような生活空間が成立しているのかを現地調査を基礎に研究する。同時に、近年の歴史的な都市の再生への動きを調べ上げる。対象としては、イタリアのヴェネツィア、アマルフィ、ガリーポリなどの海洋都市、スペイン・アンダルシアの都市など、地中海らしい豊かな生活空間を示す都市に力点を置いている。自然と歴史を生かした生活空間の可能性を探るのが目的である。毎年、学生諸君と一緒に、海外の都市を実測を中心とするフィールド調査し、報告書や本にまとめる作業を行っている。一方、海外との比較の視点をもちつつ、東京を江戸まで遡って研究している。近年は、「水の都市」として東京を再評価する研究を推進し、世界の他の水の都市と比らべながら、この都市の特徴、魅力を描くと同時に、21世紀の水の都市として再生させるためのシナリオを考える研究を行っている

研究テーマ
  1. 歴史的都市の構造を読むー地中海都市と日本、特に東京との比較。
  2. 水の都市の比較研究ーヴェネツィア、アムステルダム、東京等。
  3. 東京を対象とする郊外の研究。
最近の著書『シチリアー<南>の再発見』(淡交社)、『サルデーニャ ー 地中海の聖なる島』(共著、山川出版社)、『迷宮都市ヴェネツィアを歩く』(角川書店)、『南イタリア都市の居住空間』(編著:中央公論美術出版)
社会的活動建築史学会副会長、日伊協会常務理事、 中央区立郷土天文館館長、杉並区都市計画審議会委員、雑誌『東京人』編集委員
業績サントリー学芸賞、地中海学会賞、日本建築学会賞受賞、イタリア共和国功労勲章(ウッフィチャーレ章)等受賞

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出口 清孝 教授(建築環境設備研究室)

出口 清孝 教授

出口 清孝 教授

風土建築の環境に低負荷な性能を科学的に検証

気候・風土に適応し、歴史的・伝統的に培われてきた特異な建築“風土建築”には、自然エネルギーを巧みに利用しながら快適性を確保しています。これを、現地調査ならびに数値流体シミュレーションを駆使して建築環境工学的に検証しています。この成果を現代の建築計画に生かし、エコロジカルな建築の創造に努めています。

研究テーマ
  1. 蒸暑地域・高温乾燥地域の住居の温熱・風環境
  2. 水辺地域の温熱環境および河川のヒートアイランド緩和効果
  3. 環境性能評価
最近の著書 「写真で見る民家大事典」柏書房(2005)、「エコロジーと歴史にもとづく地域デザイン」学芸出版社(2004)、「建築と都市の緑化計画」日本建築学会(2002)、「空気調査衛生工学便覧(第13版) 基礎篇」丸善(2001)
社会的活動エコ地域デザイン研究所 副所長、日本建築学会 環境工学本委員会 空気環境運営委員会委員、日本民俗建築学会理事、空気調査・衛生工学会 便覧編集委員会 第2編分科会 主査、人間-生活環境系会議正会員、日本私立大学連盟 広報委員会委員
業績空気調和・衛生工学会 論文賞(1996年)、日本建築学会設計競技 技術部門 入賞(2000年)
実験設備環境シュミレーションシステム、建築環境試験装置、レーザー可視化装置、換気・室内快適性測定装置

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渡邉 眞理 教授(建築・都市設計研究室)

渡邊 眞理 教授

渡邊 眞理 教授

社会が変わるとき建築も変わる

衰退する地方都市の中心市街地をどうしたらよいのか、家族形態が変わる中で住まいや集合住宅はどうなっていくのか、「コンビニ」は建築的にはどのような意味をもちうるのか、ミュージアムは今後、社会の中でどのような位置づけをもつのか、環境の概念をどのように建築化していったらよいのか、社会が変わるときには建築も変わらざるを得ません。
私たちは建築や都市がどのように変わっていく必要があるのかを、実際の都市や建築のデザイン研究および実践活動を通じて見出そうとしています。

研究テーマ 新潟県上越市月影小学校再生計画(早稲田大学、横浜国立大学、日本女子大学との協働)、中央区ウォーターフロント再生、前橋市中心市街地の再生、まちの図書館(神田神保町)プロジェクト、集合住宅の研究、美術館の研究、その他
最近の著書 「集合住宅をユニットから考える」新建築社、「Future Visionの系譜ー水の都市の未来像」鹿島出版会、「建築家のメモⅡ」監修日本建築家協会、「日本の現代住宅1985-2005」TOTO、「都市と建築の地平を拓く ヴァリュー流動化社会の現象学」日刊建設通信新聞社、「孤の集住体」住まいの図書館出版局 その他
社会的活動日本建築学会正会員、日本建築家協会正会員、東京建築士会正会員、群馬県前橋市都市計画審議会委員、群馬県まちうち再生総合支援事業マネージメントチーム員 など
業績建築業協会BCS賞、グッドデザイン賞金賞(東雲キャナルコート中央ゾーン)、JIA環境建築賞優秀賞、新エネ大賞経済産業大臣賞、環境設備デザイン賞最優秀賞(西播磨総合庁舎)、日本建築士会連合会優秀賞(日本基督教団ユーカリが丘教会+光の子児童センター)、JIA建築家協会新人賞(NT) など

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吉田 長行 教授(建築構造解析研究室)

吉田 長行 教授

吉田 長行 教授

地震工学・耐震工学

「ドスン、ガタガタ、グラグラ、ユサユサ。」大地震で建物が壊れるときはこのどこかで、「ガシャン」となります。どこでガシャンとなるかは、多くの場合、建物と地盤と地震の相性により決まります。もし、これをよく見抜いて対処した結果、ユサユサのあと「暫くすると、何事もなかったかのようであった」となれば、これは「地震工学・耐震工学」の真骨頂です。グラグラでやられるか、ユサユサでやられるか。グラグラには毅然(剛構造)と、ユサユサには風に柳(柔構造)と受け流すのが常道。その裏技として、地震と建物の間のやりとりをする地盤の動勢を探ることも肝腎で、当研究室は数値解析の立場からその解明に取り組んでいます。

研究テーマ 動的相互作用を考慮した建物の地震応答解析,地盤・建物系の動的崩壊解析,地盤の波動伝播解析における開境界処理,建築構造系科目の学習支援ソフト開発
最近の著書 鋼とコンクリートによる各種構造(森北出版),入門・建物と地盤との動的相互作用(日本建築学会)
社会的活動日本建築学会,米国土木学会(ASCE),日本地震工学会,日本計算工学会,地盤工学会
業績日本建築学会奨励賞(1989年),日本建築学会賞(論文)(1999年)

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安藤 直見 教授(建築空間研究室)

安藤 直見 教授

安藤 直見 教授

「空間」を科学する

建築や都市は、物理的な形態であると同時に、現象する空間でもあります。私の研究室では、さまざまな建築・都市(たとえば、広場とか街路とか)の形態と、その形態が現象させる空間の特質・特性を探っています。建築・都市の形態の特徴をとらえて分類したり、単純化モデルをつくってその特徴を数値的に解析したり、魅力的な都市の空間体験をアンケートなどによって言語化したりしています。

研究テーマ 夜間における街路景観の多様な空間特性の把握とその光構成の解析(科研費助成研究)、ペナン島ジョージタウンの街構成に関する研究(歴史的住環境の「再生・活用」のためのデザインコードの研究、住総研助成研究)、画素の配列によって記述される建築形態の数量的解析とその点描表現、ペデストリアンデッキの広場性に関する研究
最近の著書ヨーロッパ広場紀行ー中世・夢空間への旅(丸善)、美の図学(森北出版)、住まいの建築学(彰国社)、住まいをめぐる世界旅(彰国社)
社会的活動日本建築学会正会員、日本図学会正会員、国際図学会(ICGG)会員、私立大学情報教育協会建築学教育IT活用研究委員
業績形態およびイメージの数量的解析手法の開発

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高村 雅彦 教授(歴史・意匠研究室)

高村 雅彦 教授

高村 雅彦 教授

いま、アジアの都市と建築を考える

21世紀はアジアの時代と言われている。都市や建築でも、これまでのように西欧近代だけを典型的なモデルとするだけでは、もはや新たな世界を創造することができない。この研究室では、中国、香港、マカオ、台湾、ベトナム、タイ、ラオス、インドネシアなど、アジアのさまざまな地域の都市と建築をフィールド調査し、そこに蓄積された空間形成のメカニズムとデザインの伝播過程、そして人々の暮らしとの関係を歴史的な視点から考えている。同時に、東京を中心とする日本の近世から近代への都市空間の変容について調査研究している。これらの調査研究は、21世紀の日本のまちづくりや建築の再生をいかに創造性豊かに実現していくか、そのベースとなる重要な作業である。

研究テーマアジアの都市と建築の歴史およびその再生に関する研究
最近の著書アジアの都市住宅(勉誠出版)、アジア都市文化学の可能性(清文堂)、中国の都市空間を読む(山川出版社)、『清明上河図』をよむ(勉誠出版)、中国江南の都市とくらし―水のまちの環境形成―(山川出版社)、北京―都市空間を読む(鹿島出版会)
社会的活動日本建築学会編集委員会・技術報告集委員会・都市史小委員会・論文審査委員会・アジア近代建築ネットワークWG各委員、東京都近代和風建築総合調査委員会委員、建築史学会・日本民俗建築学会・都市史研究会・比較都市史研究会各会員
業績1999年度 前田工学賞受賞、2000年度 建築史学会賞受賞

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下吹越 武人 教授(建築・都市空間研究室)

下吹越 武人 教授

下吹越 武人 教授

建築がつくる風景

日本の市街地が建物の連鎖によってつくられているのであれば、ひとつの建築が都市環境を変えていくことも可能である。建築や都市の風景がもつ人間的・文化的現象を解析し、具体的事例のリサーチや実践を通して、未来を構想するための持続性や可能性をもつ建築デザインの手法を探求する。

研究テーマ高密度市街地における建築・都市空間の研究、居住環境に関する研究、など
最近の著書住宅の空間原論(共著、彰国社)、小さなコミュニティ 住む・集まる・つながること(共著、彰国社)
社会的活動日本建築学会正会員、日本建築家協会正会員、東京建築士会正会員
業績日本建築学会作品選奨、英国ARアワード大賞、グッドデザイン賞、神奈川建築コンクール奨励賞、和歌山市優良建築物賞、など

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網野 禎昭 教授(建築構法研究室)

網野 禎昭 教授

網野 禎昭 教授

木造建築の多様化に挑戦する

古来から私たちは地球上の資源を建築材料という形に変質させて建物や町をつくっています。継続的に住みやすい建築環境をつくってゆくためには、建物のつくり方と自然のバランスが取れていることが重要です。このような視点で標準化・工業化という現代建築のつくり方を見たとき、使いやすい資源だけを選りすぐってはいないだろうか?廃棄できないほど素材を加工し過ぎてはいないだろうか?という疑問が生じます。自然素材は多様なものです。であれば建築のつくり方も多様であっていいはずです。この研究室では、自然を建築に近づけるのではなく、建築が自然に近づくを理念に、自然素材の代表格である木材の創造的活用を考えていきます。

研究テーマ都市型木造建築の設計、木造建築の用途開発、生産余材・非木材の活用
社会的活動ウィーン建築家協会設計競技専門員(2007)
業績オーストリア・シュバイクホッファー賞(2005年教育部門)

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北山 恒 教授(建築都市デザイン研究室)

北山 恒 教授

北山 恒 教授

都市のなかの環境単位、都市のリサイクルに関する研究

 都市の環境単位 日本は都市が拡張しているアジアにありながら、すでに都市型社会に移行している。その日本の都市の中で、東京という都市では減衰と拡張という、相反する都市動向を見ることができる。この都市は減衰と拡張という運動をみせながら、次第にどこも同じ平板な空間となっていくようである。 環境単位とは、建築より大きく、しかし都市ではない。巨大建築ではなく、地域社会という広がりでもない。それは、その場所を経験すると明確な場所のアイデンティティが感じられる何かである。実態としての空間であり、実態のないシステムでもある。そんな環境単位を開発してみよう。

研究テーマ
  • 都市のリサイクルに関する研究、そのなかでも世界の都市に存在する脆弱市街地研究
  • 最近の著書『都市のエージェントはだれなのか』TOTO出版2015 、『in-between北山恒の建築空間』ADP2014、『TOKYO METABOLIZING』TOTO出版2010
    社会的活動日本建築学会建築デザイン発表会委員、日本建築学会設計競技審査委員長
    業績日本建築学会作品賞(2010)、日本建築学会教育賞(2010)、ARCASIA建築賞ゴールドメダル(2011)、日本建築家協会賞(2009、2005)、日本建築学会作品選奨(2012、2004、1998)

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    岩佐 明彦 教授(建築計画学研究室)

    岩佐 明彦 教授

    岩佐 明彦 教授

    都市や建築の魅力を探り、築設計にフィードバックする

     人が心地よく感じたり、美しいと感じる都市や建築空間には理由があり、細やかなデザインの中にそれは隠されています。そして、これらには設計者によって意図的につくられたものもあれば、偶然の産物もあるし、利用者が自分たちで手を加えていくことで培われたものもあります。建築計画学研究室では、こうした都市や建築空間に隠された秩序や規則をフィールドワークや観察から読み取り、それを設計にフィードバックすることを試みます。  また、利用者がおこなう自発的な環境構築活動に注目し、それを最適に誘発することでより利用者にフィットした環境を作り出す手法を探ります。

    研究テーマ
    1. 多様な公共空間創出のための実践的研究
    2. 居住者の住みこなしに着目した災害応急仮設住宅の居住環境支援
    3. 自動車利用に最適化された郊外居住環境”インドア郊外”に関する研究
    最近の著書『仮設のトリセツ(主婦の友社)』、『まちの居場所(東洋書店)』、『まち建築(彰国社)』その他
    社会的活動日本建築学会正会員、人間・環境学会正会員
    業績日本建築学会著作賞、日本建築学会教育賞(教育業績)、人間・環境学会賞、JAABE BEST PAPER AWARD、グッドデザイン賞

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    赤松 佳珠子 教授(建築設計・空間デザイン研究室)

    赤松 佳珠子 教授

    赤松 佳珠子 教授

    空間とアクティビティ

    建築空間は、人々の活動を支えると同時に、様々な行為を誘発する場でもあります。建築の内外を取り巻く環境や空間(建築や都市空間)をアクティビティ(人々の活動)・時間・光・風・音・・・など、様々なフルイド(流動的要素)を通してとらえ、新しい時代に向けての建築空間の在り方をさぐります。
    (研究室の活動http://akamatsu-labo.jimdo.com/

    研究テーマ建築空間における光、風、音などの流動的要素の取り扱いかた、小学校に於けるこどもたちの活動に関する研究、他
    社会的活動(社)日本建築学会正会員、日本建築家協会正会員、東京建築士会正会員
    業績村野藤吾賞、AACA(日本建築美術工芸協会賞大賞)、建築九州賞、日本建築学会作品選奨、日本建築家協会賞、BCS(建築業協会)賞、公共建築賞優秀賞、日本インテリアデザイナー協会賞大賞、他

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    浜田 英明 准教授(建築構造計画研究室)

    浜田 英明 准教授

    浜田 英明 准教授

    力学的合理性と造形的表現の両立

    高度に進歩した計算機環境と解析技術の発展、さらに加工・施工技術の革新も相まって、これまで実現困難とされてきた複雑・不定形な構造物が実現されるほどに、現代の技術は成熟した時代を迎えている。しかしながら現代の構造は必ずしも力学的に合理的なものばかりとは言えず、建築家の求める力学的に根拠のない不合理な形態をそのまま力業的に解決している例も多く見られる。そのような状況において、先人の知恵と最新技術を通した、理論と応用の複眼的思考により、意匠性や合理性、安全性のバランスされた包括的な構造デザイン手法の探求を行う。

    研究テーマ 構造形態創生法の開発と提案、RCシェル構造の耐震設計法に関する研究、各国の建築構造関係規定の調査と比較、構造家列伝の作成
    最近の著書建築形態と力学的感性(共著、2013)
    社会的活動日本建築学会正会員、同RCシェル構造小委員会オブザーバ
    業績 名古屋大学学術奨励賞、豊島美術館(日本建築学会作品賞、村野藤吾賞、日本建築家協会賞受賞)の構造設計

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    川久保 俊 准教授(建築・都市環境研究室)

    川久保 俊 准教授

    川久保 俊 准教授

    未来のあるべき建築・都市像を環境工学の視点から探求

    建築・都市は我々にとって重要な生活基盤・社会インフラである。良好な建築環境・都市地域環境が確保されなければ我々は日々の生活を快適且つ健康的に送ることはできない。その意味で良好な建築環境・都市地域環境の追求は極めて重要である。その一方で、我々人間は豊かな暮らしを追求する過程で環境に多大な負荷を与えていることも自覚しつつ、その影響の低減に努めなければならない。持続可能な発展のために、環境工学の視点から未来のあるべき建築・都市像を探求している。

    研究テーマ
    1. 公開統計情報に基づく自治体の持続可能性評価に関する研究
    2. 健康維持増進に資する住環境整備に関する研究
    3. 建築分野における低炭素化に向けたハード・ソフト対策に関する研究
    社会的活動都市の環境性能評価ツール開発委員会普及検討部会幹事、同委員会開発作業部会委員、梼原町環境モデル都市推進協議会アドバイザー、エコバランス国際会議実行委員会委員、ICLEIジャパン非常勤研究員、他
    業績国際会議最優秀論文賞(International Conference on Sustainable Building Asia)、国際会議最優秀論文賞(SB10 Finland Conference)、ESRI若手研究奨励賞(Environmental Systems Research Institute)、他

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