研究活動

情報メディア教育研究センターシンポジウム2015/JaSakai カンファレンス

研究活動の公開(シンポジウム、セミナー、講座)

ITを活用した新たな教育方法の実践

法政大学情報メディア教育研究センターとJaSakai コミュニティでは3月9日(月)に法政大学小金井キャンパスにて「ITを活用した新たな教育方法の実践」をテーマとして国内外から講演者をお招きし,カンファレンスを開催いたします.招待講演ではJMOOC事務局長の福原美三氏を迎え,JMOOC1年の軌跡と今後の展望をご講演いただきます.また,Apereo Foundation (旧 Sakai Foundation) からExecutive DirectorのIan Dolphin氏を迎え,Sakai およびLearning Analyticsの現状をご説明いただきます.一般講演では法政大学における授業実践事例報告およびJa SakaiメンバーからSakai CLEを中心とした先進的な教育支援基盤に関する報告が予定されています.多数の皆様のご参加をお待ちしております.

  • 開催日: 2015年 3月 9日(月)13:00-18:00
  • 場 所: 法政大学 小金井キャンパス (東京都小金井市) 西館B1階 マルチメディアホール
    キャンパスマップにおいて(2)の建物の地下1階です。
  • 地 図: 駅からの経路図
  • 主 催: 法政大学 情報メディア教育研究センター,JaSakaiコミュニティ,Apereo Foundation
  • 定 員: 200名
  • 参加費: 無料
  • 参加申込:申込用Web サイト からお申込みください.なお,懇親会は会場の都合により,先着20名様とさせていただきます.
  • 申込締切:2015年3月2日(月)
  • プログラム:PDF
13:00 – 13:10 開会挨拶 田中 豊 (法政大学 情報メディア教育研究センター所長)
13:10 – 13:50

招待講演
JMOOC1年の軌跡と今後の展望 福原 美三 (JMOOC事務局長) PDF

抄録

MOOCでは昨年4月の最初の講座開講以来,参加大学とその開講講座の拡大を図り,38大学から36講座を開講し,これまで22万人の学習者(延べ)が学習してきました.今後も拡大を図っていき,100大学の加盟,100講座の開講,100万人の学習者をめざしています.今後は大学のみならず専門学校,公的研究機関および企業での活用が図られている実践的実学的コンテンツについても開講を想定しています.本講演ではこれまでの講座収録配信経験を踏まえ,ローコストでの講座配信およびMOOCと反転学習との連携などの事例についてもご紹介する予定です.

13:50 – 14:10

情報メディア教育研究センター活動報告 常盤 祐司 (法政大学 情報メディア教育研究センター) PDF

抄録

情報メディア教育研究センターにて研究・開発が行われている手書きを中心とした教育支援システムおよびデータ科学の手法を取り入れた教育支援システムなどについて概要を説明します.

14:10 – 15:30

法政大学における授業実践報告
ゼミ募集におけるePortfolioシステムの活用と展開 PDF
田村晶子 (法政大学 比較経済研究所),飯野 厚(法政大学 経済学部)
 

抄録

経済学部では2012年度にゼミ選考システムを導入し,その後も改善を行ってきた.特に一次募集における志望先変更や,二次募集における補欠合格の導入などにより,入ゼミ希望学生が選抜過程でゼミ履修をあきらめる傾向が減少する.また,1年生秋に行われるゼミ応募時に,eポートフォリオを使ったエントリーシートを提出させている.このエントリーシートは,学生が自主的に今までの勉強を積極的にアピールする場として,また,教員側からの課題を提出する場として活用されている.さらに,ゼミにおいてeポートフォリオを使った教育が模索されており,学生が大学4年間を通じてeポートフォリオを使って自主的な学習を行うことが期待されている.

予習実施率100%を目指した授業実践  PDF(藤田) PDF(芳賀)
藤田 哲也(法政大学 文学部),芳賀 瑛(法政大学 情報メディア教育研究センター)
 

抄録

今回の授業実践報告は,文学部心理学科の専門科目「演習II」についてのものである.演習IIは2年次配当の心理学中級実験演習のための科目である. 心理学の実験計画には統計学の知識が不可欠である.1年次に既に扱ったはずの統計の内容であっても,学生の習得状況は十分とはいえず,本授業の第2 回~第5回にかけて,基礎的な統計の知識を中心とした反転授業を行った.予習の実施率を高めるために,授業時間内にどのような工夫をしたのかをお話しする予定である.また,この授業を実施するためにLearning Analyticsの機能を取り入れて構築したIT基盤とその結果について説明する.

15:30 – 15:45 Break
15:45 – 16:00 Opening Remarks 常盤 祐司 (Ja Sakai代表)  PDF
16:00 – 16:50

招待講演(同時通訳付):
Learning Analytics  Ian Dolphin (Executive Director of the Apereo Foundation) PDF

抄録

大学におけるオープンソース・ソフトウェアの意義,Sakai, CAS, uPortalなどを開発するApereo Foundationの現状,Apereo Learning Analytics InitiativeにおけるLearning Analyticsの事例,課題および今後の取り組みについて述べる. 

16:50 – 18:00

Ja Sakai コミュニティメンバーにおける活動報告:
LTIを用いたプログラミング学習支援システムの開発 藤井 聡一朗 (法政大学 情報メディア教育研究センター) PDF

抄録

近年の高等教育では,SakaiやMoodleなどのCMSを利用して教育支援を行うような授業形態が増えてきた.CMSには 多くの汎用的な機能が用意されているが,それらだけでは実現できない個々の授業に合わせたSPOC(Small Private Online Course)向けの機能の需要も高まってきている.現在,情報メディア教育研究センターではプログラミング教育を対象としたSPOCツール max+ の開発を行っている.このツールはLTI(Learning Tools Interoperability)という標準規格を用いたCMSとの連携が可能となっている.本発表ではmax+ のアーキテクチャとLTIを用いた学外へのSPOCサービス展開の展望について述べる.

Sakaiと連携した動画配信サービスの導入 PDF 予稿
後藤明史, 太田芳博, 中務孝広, 田上奈緒, 大平茂輝, 出口大輔, 森健策 (名古屋大学)

抄録

名古屋大学では,リーディング大学院をはじめとして,講演会,授業映像や教材等の動画を学内者や授業受講者に限定して視聴させたいという要望があり,動画配信サーバを更新する際に,名古屋大学の認証基盤システムとNUCT(名古屋大学版Sakai)と連携して,動画ごとに一般公開,学内者限定,授業受講者(Sakaiのワークサイト登録者)限定の三段階に視聴可能者を設定して動画配信ができるサービスを導入したので,これを紹介します.

Karuta1.0の機能と京都大学における運用イメージ 平岡 斉士 (熊本大学),梶田 将司 (京都大学) PDF

抄録

Karutaは,モントリオール商科大学・米国Three Canoes社・京都大学等によるKaruta Incubation Projectによって開発されているオープンソースのeポートフォリオシステムであり,OSPに代わってSakai10の公式eポートフォリオシステムとなる.京都大学の複数の博士課程教育リーディングプログラムでKarutaの前身であるWAD6が運用され,そのフィードバックを通じてKarutaの開発に活かされている.本発表ではWAD6運用の報告ならびにKaruta1.0の機能と運用イメージについて報告する.

18:30 – 20:00 情報交換会(会費制:4000円)

問合先:情報メディア教育研究センター事務局 Mail: media@ml.hosei.ac.jp