社会学部 > ニュース > トピックス > 「地方の時代映像祭」社会学部「映像制作実習」中西菜摘さんが「奨励賞」受賞

「地方の時代映像祭」社会学部「映像制作実習」中西菜摘さんが「奨励賞」受賞

2013年11月20日

奨励賞トロフィー

全国の放送局とケーブルテレビ、学生・市民・自治体などの映像ドキュメンタリー作品がグランプリを競う「地方の時代」映像祭2013(主催・日本放送協会、日本民間放送連盟など)の贈賞式が11月16日、大阪府吹田市の関西大学で行われました。

「地方の時代」映像祭は、NHKと民放のテレビ局が参加するコンクールとして4大コンクールの1つで、今回が33回目。「放送局」「ケーブルテレビ」「市民・学生・自治体」「高校生」の4つの部門の入賞作品の中から、1作品がグランプリに選ばれる仕組みです。

今回の応募総数は、258作品と過去最多を記録。グランプリ作品として、「放送局」部門の静岡放送が制作した「死の棘~じん肺と戦い続ける医師~」が受賞しました。
また「市民・学生・自治体」部門では、法政大学社会学部メディア社会学科4年、中西菜摘さんの作品が入賞6作品のうちの「奨励賞」に選ばれ、トロフィーと賞が贈られました。「地方の時代映像祭」で法政大学の学生が入賞したのは初めてのことです。

中西さんが作ったのは『その妹~知的障害者を家族に持つということ~』というドキュメンタリー。障害のある兄弟姉妹を持った健常児が、障害児の介助などに忙殺される両親から十分な愛情を受けとることができない「心の傷」の問題を17分間の映像にまとめました。福祉分野で最近注目される“きょうだい児”と言われる社会問題で、ある女性が大人になってもなお心の奥に持ち続けていたトラウマを、子ども時代のアルバムを通して表現した手法が斬新だと高く評価されました。

女性の子ども時代のアルバムでは、両親と一緒に写っている写真はほとんどが障害を持った姉の方。妹である女性自身はカメラのシャッターを押してばかりで自分の写真の枚数も少なく、両親そろって一緒に写っている写真がほとんどありません。1枚1枚の写真の横に障害をもつ姉の名前が記されているのに、女性の名前ではなく「妹」と、一般名詞で表記されてしまう現実を、“きょうだい児”問題の象徴的な断面としてとらえました。作品名「その妹」は、実の名前を記してもらえない女性の哀しみの暗喩で、言葉を選ぶセンスの良さも評価につながりました。

中西さんは贈賞式の壇上での受賞の弁で「撮影に協力してくださった施設の関係者に感謝を申し上げます。この作品を通じて“きょうだい児”問題に少しでも光が当たることを願っています」と語っていました。