学部独自の取り組み

スタディ・アブロードプログラム(SA)体験記

学部独自の取り組み

University of Alberta アルバータ大学(カナダ)

  • 2016年度SA参加 メディア社会学科 高瀬 智基 さん

僕は、大学1年で参加したマレーシアへの短期語学留学をきっかけに、異国の地での暮らしに興味を持ち、社会学部のSAで唯一の長期留学(約8ヶ月)が出来る、アルバータ大学への留学を決めました。
アルバータ大学は前期が語学学校、後期が大学の正規授業を受けるプログラムです。前期の語学学校は様々な国の15人でクラスが構成されています。最初は大変ですが、3ヶ月もすれば先生が何を言っているのか聞き取れるようになり、だんだんとクラス内で発言もできるようになります。
後期の正規授業は、「Drama」の授業を選択しました。内容はポエムを2人1組で作り、表現方法を考えて発表したり、アメリカ大統領選の立候補者のスピーチの違いについて討論等を行いました。前期と比べると語彙レベル・スピードが飛躍的に上がるので、継続的な語彙力向上の必要性を感じました。
授業以外で記憶に残っているのは、ハンバーガーショップでのワンシーンです。ホームステイ先の食事がなかなか合わず苦労していたので、近くのハンバーガーショップによく通っていたのですが、ある時、サラダを注文したところ、自分の発音が悪く、相手に通じず「サラダ」「ワッツ?」というやりとりを5回もしてしまいました。その時は、サラダの画像を検索して相手に見せて何とか乗り切り、そのことをステイ先の家族に話し、発音を矯正してもらいました。しかし、これは一例で、こんな体験は山ほどありました。新しい英語表現を覚えて実践したものの相手に通じなかった時は、かなり心にダメージを負います。しかし、僕は英語表現をさらに豊かにするチャンスであると捉えるようにしていました。こうしたことは留学ならではの経験ではないでしょうか。留学後、僕は“世界に行けないところはない”と思うようになりました。早い時期に留学を経験することで、これから出会う物事の捉え方、考え方は必ず変わります。留学は安いものではありませんが、この経験は買うことはできません。興味のある人は、いつかではなく、時間に余裕がある大学生のうちにチャレンジしてください!

2016年度SA参加 メディア社会学科 高瀬 智基 さん

University of Toronto トロント大学(カナダ)

  • 2016年度SA参加 社会学科 牛込 楓 さん

私は社会学部のSA制度を利用して、トロント大学に約3ヶ月間留学をしていました。
トロント大学のSAを選んだ理由は、中学生の頃、カナダに1ヶ月留学出来るチャンスがあったのですが、海外への恐怖心から応募が出来ず、そのことがずっと心残りになっていました。社会学部にカナダへの留学プログラムがあることを知った1年生の春から、英語の勉強をはじめ、このプログラムでの留学を決心しました。
いざ留学をしてみると、文化の違いや習慣の違いを痛感する毎日でしたが、大変充実していて、時間が瞬く間に過ぎていきました。トロントでの授業は、本を読んだり、発音や語句を練習したり、プレゼンテーションをしたりと曜日によって様々です。一番大変だったのは現地の人へのインタビューでした。私はトロントの中にあるイタリア文化をテーマに発表をしようと考えていたので、実際にイタリアから移住してきた人に話を聞きに行きました。ネイティブの方と話すのは大変でしたが、トロントの歴史を深く知ることができてとてもいい経験になりました。
今回の留学を振り返ってみると、もともと内気な性格であった私が、留学を通じて様々なことに挑戦できるようになったと思います。留学当初は英語を話すにしてもどこかへ出かけるにしても怖じ気づき、びくびくしながら行動していました。ですが、環境に慣れるにつれて、「せっかくトロントにいるのだから、限られた時間でやりたいことは全部やろう!」という意識に変えることができました。その後は、ボランティア活動に参加したり、合気道を習ったりと積極的に行動できるようになりました。今でも何か挑戦しようとするとき、“トロントでできたのだから今度もできる”と自分の背中を押しています。
トロントでの生活は本当に毎日が楽しかったです。私は思い切ってトロント留学に挑戦して良かったと心から言えます。トロントに限らず、留学生活は自分次第でとても刺激的で充実したものになります。迷っているなら、せっかくの機会なのでぜひ挑戦してみてください。

2016年度SA参加 社会学科 牛込 楓 さん

Beijing Normal University 北京師範大学(中国)

  • 2016年度SA参加 社会学科 板東 真由 さん

私は、北京師範大学に約5ヶ月間留学をしました。入学当初から留学を考えており、特に興味のあった中国語を勉強しようと思い、今回の留学を決心しました。中国語は大学の第二外国語として始めたので、本格的に勉強を始めたのは大学2年生の春休みからで、1ヶ月の北京への短期留学など、約半年間を、留学に向けての時間として過ごしました。
留学先での授業の種類は、読む・聞く・書く・話す の4種類があり、様々な国籍のクラスメートと協力をして取り組む授業が多くありました。パワーポイントを使って、文法や単語の使い方などを学習したり、2人ペアになってテキスト音読するなど、“発音の向上”と“言語理解”をセットで学ぶことができました。授業では、皆、積極的に質問しますし、何かあると、自分の意見を求められるので、最初は大変でしたが、うまく話せない学生がいても、発した単語から意図をくみ取り、みんなで協力・補助をするような場面が多々見られました。
今回の留学は、語学力向上は勿論ですが、主に自分の軸の強化と、その問い直しにあったと思っています。自身の問い直しにとって、向こうでできた友達の存在は大変大きなものでした。皆とても親切で、何をしていても楽しかったですし、全てが刺激的で新鮮でした。多様な人との交流がきっかけで、自分の考え方が必ずしも常識的ではないことにも気付きました。価値観が違う人と話していると、自分のこの意思はどのようにして形成されてきたのか、といったところにも興味も抱くようになりました。
私は、このSAをきっかけに、法政大学の“派遣留学制度”で再度中国へ行くことも決まりました。社会形成の歴史的背景や、自我の発達の仕方などについて社会学的な視点から学んでいきたいと考えています。
留学はつらいこともありますが、がむしゃらに頑張った経験や、困難を乗り越えた達成感は、必ず自分に自信を与えてくれます。また、留学先で出会う友達は一生の宝物です。国際交流に興味がある方、マンネリ化した大学生活を変えたいと思っている方は是非チャレンジしてみてください。

2016年度SA参加 社会学科 板東 真由 さん