- 2020年度・第6回サイエンスカフェ開催
テーマ 「顕微鏡で観察しよう!ボルボックスとそのなかま」
日時:2021年1月20日(水)12:20~13:00
講師:法学部教授 植木 紀子
参加人数:15名
※Zoomで開催しました。
内容:ボルボックスは、直径1ミリに満たない小さな植物プランクトンであり、
藻の一種でもあります。くるくると回転しながら泳ぐ様子はまるで
ミラーボールのように美しく、古くから多くの人を魅了してきました。
ボルボックスも私たちヒトも同じ「多細胞生物」ですが、ヒトの細胞数は
37兆個であるのに対し、ボルボックスはわずか数千個です。
これは、祖先の単細胞生物から多細胞生物へと進化したのが比較的最近
(約2億年前)だからです。そのため、まだ進化の途中段階の形をした親戚も
多く残っています。今回は、これらのボルボックスのなかまたちを顕微鏡を
使ってリアルタイムで観察し、2億年前の進化の過程に思いを馳せてみました。
(観察したボルボックスのなかまたち)
クラミドモナス(単細胞)、パンドリナ(8細胞)、ユードリナ(16or32細胞)、
プレオドリナ(64or128細胞)
[参加された方の感想]
・ボルボックス等の小さな生物は、これまで写真でしか見たことがありませんでしたが、
今回は高倍率の顕微鏡を通して、実際に動いて(泳いで)いる様子を観察できた点が
良かったです。
・ボルボックスは地球の歴史の中では意外と最近誕生したものであるため、細胞の個数が
様々なボルボックスのなかまたちがいることに面白みを感じることができました。
・ボルボックスが動く様子は可愛らしく小さいのに頑張って生きているのだなと
命を感じられる40分間だったと思います。