春学期の半期展示では、初版本の複刻版をご紹介します。
法政大学図書館が所蔵する初版本の複刻版の中から、明治~昭和にかけて活躍した3名の作家(竹久夢二、小林多喜二、太宰治)の作品をご覧いただきます。
当時の装丁や挿絵、活字など、趣向を凝らして作られた初版本の美しさをお楽しみください。
図書館2F入口自動ドアを入って右に展示されています。
5月の展示テーマは『小林多喜二』です。
小林多喜二は1903年に秋田県で生まれた小説家です。
1933年に逮捕され、死去するまで、プロレタリア作家として国家権力に抵抗する労働者や農民の姿を描き続けました。代表作「蟹工船」は、近年、若い世代における非正規雇用の増大や働く貧困層の拡大などの社会経済的背景のもとに再評価され、2009年には映画化もされています。
出版時の姿を忠実に再現した複刻版を通して、当時の社会背景を感じてみてください。