法政大学は、2022年9月にカーボンニュートラル宣言をし、大学としてカーボンニュートラルの取り組みを推進しています。
それらに関連して、今回は、エネルギー業界より、東京電力ホールディングス株式会社・株式会社JERAご協力のもと、日本のエネルギーを取り巻く現状や電源立地地域の実情を講義やフィールドワークで学び、それらを踏まえて、「電源立地地域と需要地(首都圏)とがより良い関係を築くにはどうするべきか」を参加者視点で考え、提案するプログラムを実施しました。
1日目は、オリエンテーションを実施しました。まずは人間環境学部の金藤教授より、電力立地地域と首都圏の関係性を分析するためのフレームワークに関するレクチャが行われました。また、その後、東京電力ホールディングスの原島様より、日本のエネルギー事情に関する概況についてご講演と今回の最終提案テーマの解説をいただきました。最終提案に向けて、日本のエネルギー業界を取り巻く基礎知識や課題解決の考え方を学ぶことができました。
人間環境学部・金藤教授の講義
東京電力HD・原島様のご講演(質疑応答)
2日目は、株式会社JERAご協力のもと、川崎火力発電所でのフィールドワークを実施しました。まずは株式会社JERAから火力発電の仕組みや脱炭素に向けた取り組み等をご紹介いただきました。その後は、実際に発電所内で、特徴的な「コンバインドサイクル発電」に関連する設備等を見学し、火力発電の仕組みや株式会社JERAの取り組みに関して、さらに理解を深めました。
株式会社JERA・安倍様のご講演
川崎火力発電所視察の様子
3日目は、柏崎刈羽原子力発電所視察に向けての講義を実施しました。東京電力ホールディングスの今井様からは原子力発電の仕組みや安全対策の取り組みをご紹介いただきました。また、同じく山本様からは、実際に視察を行う柏崎刈羽原子力発電所周辺の地域事情について、実情に即してご紹介いただきました。さらには、プログラムテーマに関連する研究事例の紹介として、人間環境学部の岡松教授より、福島第一原子力発電所からのALPS処理水海洋放出について国際法的な観点から講義いただきました。柏崎刈羽原子力発電所視察やその先の最終提案に向けて、原子力発電や柏崎刈羽を取り巻く現状についての理解を深めました。
東京電力HD・今井様のご講演
東京電力HD・山本様のご講演
人間環境学部・岡松教授の講義
4日目は、柏崎刈羽原子力発電所でのフィールドワークを実施しました。まずは東京電力ホールディングス株式会社の林様から発電所の概要をご説明いただいた後、バスに乗って発電所敷地内を見学しました。発電所内では、6号機の原子炉建屋の各種設備をはじめとして、非常時に原子炉等を冷やすために用いる貯水池や、消防車等の緊急車両の配備状況、また津波等を防ぐ防潮堤等を視察し、福島第一原子力発電所の事例を踏まえ、厳重な安全対策が講じられている現状を学びました。
最終提案のテーマである「電源立地地域と需要地(首都圏)との互恵関係」を考えるうえで、電源立地地域の現状を実際に体感し、理解を深めました。
柏崎刈羽原子力発電所視察の様子①【東京電力HD提供】
柏崎刈羽原子力発電所視察の様子②【東京電力HD提供】
5日目は、最終提案に向けて、グループごとに考えを整理し、提案内容を固める1日としました。中間報告を行ったうえで、東京電力ホールディングス株式会社の関係者の皆様や岡松教授、金藤教授からのフィードバック、また参加者同士での意見交換を経て、自分たちの提案内容をさらにブラッシュアップしました。
6日目は、本プログラムのテーマでもある「電源立地地域と需要地(首都圏)との互恵関係を築いていくための取り組み」について、グループごとに最終提案を行いました。
各グループにおいて、これまでの講義やフィールドワークで学んだこと、体験したことを活かしながら、それぞれの視点で課題設定・分析を行い、最終提案を作り上げました。
東京電力ホールディングス株式会社・株式会社JERAの皆様からも、学生ならではのアイデアやプレゼンテーションに対してコメントをいただいたうえで、最後は、提案について、テーマや事実との適合性、課題分析、斬新性、実現性といった観点で最優秀賞に評価されたチームが表彰されました。
グループ1発表
グループ2発表
グループ3発表
グループ4発表
東京電力HD・原島様からのご講評
集合写真
発電所で見た光景や経験を、周囲の人間に伝えていきたい。