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コロナ禍における研究活動 ― 社会学部・堀川三郎教授の活動事例 ―

  • 2022年06月24日
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 新型コロナウイルスの感染拡大により,大学での研究活動は多大な影響を受けましたが,コロナ禍において様々な制約がある中でも,本学の教員は日々,弛まず研究活動を推進しています。
 本記事では、その一事例として社会学部の堀川三郎教授の研究活動をご紹介します。

■ コロンビア大学(アメリカ)での招待講義
 堀川教授は,コロンビア大学大学院(アメリカ・ニューヨーク市)において,現地時間3月24日に招待講義を行いました。
 コロナ禍のため,日本からリモート形式で実施されました。講義は “ To Preserve is to Change : A Sociology of Historic Preservation ”(「保存とは変化することである:歴史的環境保存の社会学」)と題され,堀川教授の近著 Why Place Matters (Springer, 2021) をベースに,北海道・小樽市でのまちづくりについての分析でした。その後,同大学院主任教授のJ.オテロ=パイロス教授や同大学バーナード・カレッジ都市研究プログラム主任のA.パッセル教授,それに20名を超える大学院生とで活発な議論がなされました。

 講義は好評を博し,その後のフォローアップ企画として,コロンビア大学のポッドキャスト番組にも出演を果たしました。
 ポッドキャスト番組はこちらから聴くことができます。

Columbia Lecture-画像(社会学部・堀川三郎).jpg

                                   図1 堀川教授のコロンビア大学での講演(2022年3月)


 なお堀川教授は,2022年秋学期,「日本における環境社会学の勃興と制度化」と題して,南京大学社会学院(中国・南京市)でも招待講義をする予定となっています。

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コロンビア大学:
 コロンビア大学(正式名称:Columbia University in the City of New York)は,アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市内にある大学です。1754年に「キングズカレッジ(King’s College)」として創立されたニューヨーク州で最古の教育機関で、「アイビー・リーグ」と呼ばれるアメリカ北東部の名門8大学のひとつ。堀川教授が講義したのは,同大学大学院建築・都市計画・保存学研究科(Graduate School of Architecture, Plannning and Preservation)で,通称GSAPP(ジーサップ)と略称されています。歴史的環境保存研究においては,同じアイビー・リーグの一角,コーネル大学とともに,全米で最も歴史を誇る伝統校。

南京大学:
 南京大学は,中華人民共和国江蘇省に本部を置く国立大学です。1902年に「三江師範学堂」として設立された歴史ある大学で,中国国家教育委員会直属の国家重点大学(211工程)のひとつです。堀川教授は,現在,「高端外国専家引進計画」(「外国人著名学者招聘プログラム」)による招聘で,同大学社会学院・客員教授を務めています。