お知らせ

社会学部の堀川三郎教授とそのご家族の著作が国立台湾大学図書館にて特別展示されました

  • 2020年03月09日
お知らせ

2020年2月19日(水)から29日(土)にかけて、国立台湾大学において、特別展示『社会科学図書館に集う日本堀川一族の著作』が開催されました。2017年10月に、国際学会の際に堀川教授が国立台湾大学を訪問したことを契機に、堀川教授とそのご家族4世代にわたる著作が同大学内の社会科学系図書館(正式名は「辜振甫先生紀念図書館」)に収蔵されることになりました。この展示はそれを記念して開催されたものです。

堀川教授の祖父君、父君は、ともにジャーナリストとしてご活躍されました。祖父君は1927年のジュネーブ海軍軍縮会議を密着取材して報道し 、後に単著を認めています。また、父君は高名な社会学者・故富永健一氏らと共著で『これがアメリカだ』 を著しています。堀川教授ご本人と祖父君、父君のほか、建築デザイン分野にて活躍する甥御様を加えた、堀川家4世代の著作が集い、日台の学際交流の一端として展示されました。

ポスターの文言
  • 『社会科学図書館に集う日本堀川一族の著作』
  • 「本社会科学図書館が所蔵する(日本)法政大学・ 堀川三郎教授の家系の書籍は、 日本統治時代から今日まで九十年以上、二つの世紀を跨いでいる。 この得難い縁は,日台の歴史的淵源証であり、 日台の学術交流において美談として伝えられている。」

展示内の説明文抜粋

「生きるものは自らの道を見いだす。 では書籍は自分の居場所を見つけられるであろうか。

2017年10月下旬、(日本) 法政大学社会学部の堀川三郎教授が社会科学図書館を訪ねたとき、 彼は案内役を担った職員に対して,本図書館に彼の祖父・ 堀川淳一郎の著作『工場経営の見方』(1925年出版) が所蔵されていると言及した。

日本に戻った後,堀川教授は本館宛に感謝の手紙を送り、 本図書館の機能と構造を上手に説明した職員の仕事を称賛した 。さらにその後、堀川教授は自分のご尊父・堀川淳弘の著作『 これがアメリカだ』(1967年出版)及び甥・堀川淳一郎著作『 Parametric Design with Grasshopper 建築/ プロダクトのためのGrasshopperクックブック』( 2017年出版)を本館に贈与し、 本人の著書も2018年2月に出版される予定であることを伝えた。

2019年5月、堀川教授が自分の著作『 町並み保存運動の論理と帰結:小樽運河問題の社会学的分析』 が日本都市計画学会「石川奨励賞」を受賞した喜びを、 本館職員に手紙で分かち合った。本館も同年8月, 業者からこの著作を購入,12月に配架完了し、 2020年1月に堀川教授に堀川一族の著作が国立台湾大学社会科 学図書館に揃ったことを知らせた。

一つの家系四世代の著作が一つの図書館に所蔵され、 それらの出版年が1925年から2018年まで90年以上、 二つの世紀に渡っている。 この得難い縁は日台の歴史的淵源証であり、 日台学術交流において美談として伝えられている。」

特別展示の全景

特別展示の全景

書目は以下の通り。
  1. 堀川淳一郎(祖父君),『工場經營の見方』,東京: 日本評論社,1926年。
  2. 堀川淳弘(父君)等人合著,読売新聞社(編),『これがアメリカだ』,東京:編者,1967年。
  3. 堀川三郎(ご本人),『町並み保存運動の論理と帰結: 小樽運河問題の社会学的分析』,東京:東京大学出版会, 2018年。
  4. 堀川淳一郎(甥御様),石津優子,『Parametric Design with Grasshopper : 建築 / プロダクトのための、 Grasshopperクックブック』,東京:株式会社ビー‧ エヌ‧エヌ新社,2017年。