お知らせ

【実施報告】異文化理解プログラム(ベトナム)2025を実施しました

  • 2026年04月20日
お知らせ

本学では2015年度より、ベトナムの高校生・大学生を対象とした「法政大学日本語スピーチコンテスト(ベトナム)」を継続的に実施しています。昨年度に引き続き、本年度も、第11回コンテストの開催にあわせ、出場者のスピーチ練習の支援や、現地の日本語学習者との交流、日系諸機関の訪問等を内容とする、本学学部生向けの異文化理解プログラム(正課外)を実施しました。本プログラムには今年度も定員を上回る応募があり、志望理由等に基づく選考の結果、6名の学生が参加しました。本プログラムは、現地での体験を通じて文化や価値観の違いに触れ、多様性への理解を深めることを目的として実施しました。また、「日本語」で参加できる海外プログラムとして、今後の本格的な海外経験に向けたステップと位置付け、グローバルキャリアについて考える契機となることも期待し、実施しました。

実施概要

  • 期間:2026年1月13日(火)~2026年3月21日(土)※うち現地フィールドワーク3月17日(火)~3月21日(土)
  • 現地フィールドワーク場所:ベトナム ハノイ
  • 参加学生数:6名(1年生4名、2年生1名、3年生1名)

実施内容

オリエンテーション(1/13)

法政大学市ヶ谷キャンパスの対面会場とベトナム現地を繋ぎ、オリエンテーションを実施しました。前半では、ベトナムの文化や人々の価値観・国民性について、「法政大学日本語スピーチコンテスト(以下、日本語SC)」の共催大学であるハノイ国家大学外国語大学(以下、ULIS)の講師であるダン先生よりご講演いただきました。後半では、日本語教育センターの村田晶子教授より、異文化交流を行う際のポイントや日本語指導の方法についての講義を受け、理解を深めました。

  • オリエンテーションの様子

日本語SC進出者とのスピーチ練習(2/24より)

2月24日には、本プログラムと同時開催された日本語SCにおいて、決勝審査に進出した出場者のうち、希望した12名の学生に対し、日本語話者としてスピーチの感想を共有するとともに、身振りや抑揚の付け方などについて助言を行う、スピーチ練習を実施しました(練習は日本人学生1名に対し日本語SC出場者2名の計6グループ分かれて実施)。言語面にとどまらず、表現の工夫にまで踏み込んだ実践的な交流の機会となりました。また、本会終了後も、日本語SC本番での再会を楽しみにしながら、各ペアで調整したスケジュールに基づき継続的にスピーチ練習を行いました。回を重ねるごとに相互理解が深まり、学生同士の交流も一層充実したものとなりました。

  • 合同スピーチ練習参加者の集合写真

ベトナム人学生とのオンライン交流(3/3)

現地フィールドワークにおける自由探索の際にサポートを行うULISの学生との交流会を実施しました(自由探索に関する詳細は後述)。当日は、現地での活動内容について意見を交わすなど、終始和やかな雰囲気の中で交流が行われました。日本語を学ぶULISの学生との交流は、日本語で行われたため、参加学生にとっては言語面での不安を感じることなく、海外の学生と積極的に対話する貴重な機会となりました。

  • 交流会での集合写真

現地フィールドワーク(3/17~3/21)

ベトナムのハノイにて4泊5日の行程での現地フィールドワークを実施しました。

1日目(3/17)

ノイバイ空港(ハノイ)に現地集合し、その後ホテルへ移動しました。夕食前には参加者同士で周辺を散策し、現地の雰囲気に触れながら親睦を深めました。夕食では、懇親を兼ねてベトナム料理を囲み、これから5日間のプログラムをともにする仲間と和やかなひとときを過ごしました。

2日目(3/18)

2日目となる3月18日は、午前中にULISを訪問し、現地学生が日常的に学ぶ教室で「言語学」の授業に参加しました。同じ机を囲みながら、ベトナムの伝統的なゲームや食文化、民族衣装などをテーマとした日本語によるプレゼンテーションを聴講しました。現地の学生の視点を通してベトナムを知ることで、理解を一層深めるとともに、海外における日本語教育の現場を体感する貴重な機会となりました。授業後は、現地学生の案内のもと、講義棟や自習スペース、娯楽エリア、飲食エリアなどを見学しました。昼食は、現地学生御用達の学外の食堂へ案内してもらい、ベトナムでの学生生活を体験しました。午後は、在ベトナム日本国大使館を訪問しました。はじめに、大使館の概要や現地での教育・スポーツ関連事業などについて、具体的な取り組みや1日のスケジュールとともにご紹介いただきました。その後の質疑応答では、参加学生一人ひとりの質問に丁寧にご対応いただき、海外で働くことや留学する上で必要だと感じたこと、ベトナムで生活する上での特徴など、教えていただきました。

  • 現地学生に混ざって「言語学」の授業に参加

  • ベトナムの伝統的なゲーム「オー・アン・クアンゲーム」を学ぶ参加学生

  • 「言語学」クラスの学生と集合写真

  • 現地学生(ULIS)によるキャンパス内見学

  • キャンパス内の撮影スポットで現地学生(ULIS)との集合写真

  • 現地学生(ULIS)おすすめの食堂での一緒に食事

  • 在ベトナム日本国大使館様での講演

  • 質問タイム(在ベトナム日本国大使館様)

3日目(3/19)

プログラム3日目となるこの日は、事前に行ったオンライン交流会で出会った6名のULISの学生と共に、ハノイ市内での現地探索を行いました。あらかじめ「訪れてみたい場所」や「現地で知りたいこと」を共有し、2つのグループに分かれて市内を巡りました。現地の民族衣装を体験したり、市街地を訪れたりする中で、街の雰囲気を肌で感じながら、学生同士の交流を一層広げました。道中や食事の場では、日本との文化や価値観の違いについて話題が広がり、互いの生活観や考え方に触れることで、お互いの距離がぐっと縮まったようです(当日の詳しい様子は、ページ下部「渡航後レポート」にて掲載しています)。

4日目(3/20)

プログラム4日目は、本学の卒業生が在籍されている国際交流基金ベトナム日本文化交流センター様、日本貿易振興機構(JETRO)ハノイ事務所様の2か所を訪問しました。国際交流基金日本文化交流センター様では、日本映画を活用した文化事業や各種文化交流活動について、本学卒業生でもある現地駐在員の方よりご紹介いただきました。あわせて、ベトナム人職員の方々との交流の機会も設けていただき、文化や価値観の違いを背景にした仕事観や日常生活について、グループに分かれ意見を交わしました。昼食は、職員の方々が日常的に利用している飲食店へご案内いただき、打ち解けた雰囲気の中で、仕事への姿勢や現地での生活について伺いました。続いて訪問したJETRO様では、組織の概要や貿易の仕組み、グローバル人材に求められる役割などをテーマにご講演いただきました。ベトナムの実情を踏まえた具体的な事例やご自身のご経験を交えながらご説明いただき、国際ビジネスの現場について理解を深める機会となりました。夕食では、ハノイで活躍されている本学卒業生の皆様との懇親会を実施しました。多様な分野でグローバルに活躍する先輩方との交流を通じて、リアルな「海外で働く」ことの魅力や課題について直接話を伺い、参加学生にとって大きな刺激となりました。

  • 国際交流基金日本文化交流センター様での講演の様子

  • ベトナム人職員の方々との交流(国際交流基金日本文化交流センター様)

  • JETROハノイ事務所様での講演の様子

  • 職員の方との記念写真(JETROハノイ事務所様)

  • ハノイオレンジ会の皆様との集合写真

5日目(3/21)

最終日である5日目は、同日にULISで開催した「第11回法政大学日本語スピーチコンテスト」の決勝審査に参加しました。参加者たちにとっては、ともに準備を重ねサポートしてきた学生が出場するということもあり、自然と応援にも熱が入りました。午前中はコンテストの準備として、会場設営や出場者のスピーチ練習のサポートを行いました。午後の本番では、前列から出場者のスピーチを聴講し、緊張感と高揚感に包まれた会場の中で、熱意あふれる発表を間近で体感しました。日本語学習者である同年代の出場者が、自らの体験や思いを日本語で表現する姿に、参加学生も大きな刺激を受けた様子でした。また、コンテストの幕間には、本プログラム参加学生による発表の機会も設けられました。「私たちの学校生活」をテーマに、来場者に向けてプレゼンテーションを実施し、写真を効果的に用いながら、日本の学生生活について分かりやすく紹介しました。限られた時間の中で工夫を凝らした発表となり、その様子はコンテスト公式YouTubeチャンネルでも配信されています。

  • 直前までスピーチ練習のサポートを行う参加学生

  • 直前までスピーチ練習のサポートを行う参加学生

  • サポートした学生との記念撮影: (学生のコメント)スピーチコンテストのパートナーとの写真です。一緒に何度も練習を重ねつつ、お互いのことについても多くの話ができました。また、滞在中には一緒に食事に出かけ、親睦を深めました。

  • スピーチコンテストの幕間で発表を行う参加学生

  • プログラム終了後には、参加証明書がスピーチコンテスト主催側より参加学生に手渡された

参加者の声

  • ベトナムについてはこれまであまり知識がなく、異国という印象が強かったけれど、同じ年代の学生が感じている悩みや将来についての話などを聞くと、私たちと同じなのだなと、とても身近に感じることができておもしろかった。
  • 今まで経験したことがないことが経験できた。もしこの経験がなかったら狭い視野で大人になっていたかと思うと本当に参加してよかったです。今までの人生で1番いい経験をさせてもらえたので感謝しかありません。
  • 現地の学生や働いている人との交流で多くのことを学んだと感じます。また、スピーチコンテストは本プログラムのメインとも言え、オンラインで事前に交流していた学生と実際に会うことができたことは、自分にとってひとつ嬉しい思い出になるとともに、達成感も得ることができました。学生の生の声でスピーチを聞きたくさんのことを考え、自分自身の知見が広がったと感じます。
  • このプログラムではないと体験できないような貴重な経験が多く、今後の学生生活を見直し、将来のキャリア形成に直結するものだと実感した。また、現地の学生や法政の学生、職員、卒業生、企業の方々などとの多くの出会いがあり、良い刺激が沢山あった。
  • コンテスト出場者のサポートを行うことは非常に貴重な機会でした。日本語を使ってコミュニケーションできる点は、他の交流機会と比較して意思疎通の早さの違いを感じました。このプログラムをきっかけに、日本語を教えることについて興味を持ちました。また、現地学生の日本語を学ぶ姿に、語学学習の意義と楽しさを理解することができました。
  • 自分自身が海外へ行き、現地の学生から受け入れてもらう立場になるのが初めての体験だったのでその経験がとても印象的でした。また現地の学生たちの日本語能力の高さにとても驚きました。

渡航後レポート

今回参加した学生は、「参加した目的・学んだこと、挑戦したこと、今後の学生生活・キャリアにどう生かしていくか」を中心に、事後レポートを作成しました。提出されたレポートの一部を公開しています。以下よりご確認いただけます。

関連リンク

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法政大学 教学企画室 kyogaku@hosei.ac.jp