千葉県最大級のマンモス団地「花見川団地」は団地再生のトップランナー
団地商店街の空き店舗利用促進に取り組む法政大学ソーシャル・イノベーションセンター(SIC)所属の学生プロジェクト「アイノバ」(※)のメンバーらが7月11日、千葉県最大級のマンモス団地「花見川団地」(千葉市花見川区)の先進事例を視察し、団地の未来を考えるワークショップにも参加してきました。
この日、花見川団地を訪れたアイノバの学生たちは、まず商店街を視察。地元の学生らがDIYで改修したコミュニティスペース「お休み処えがお」の駄菓子屋や、無印良品の出張販売をするコミュニティストアなどを見学しました。
その後学生たちは、地元住民の有志らでつくる「花団もりあげ隊」主催のワークショップ「花団未来会議」にも参加。花団もりあげ隊総隊長で、花見川団地商店街振興組合代表理事の大澤幸治さん(中屋フルーツ店主)は、「団地再生の取り組みは、やり尽くした感もあるんです。ぜひ皆さんの新鮮な視点で、常識に縛られないアイデアを出してほしい」と要望がありました。
ワークショップでは、「5年後、10年後も地域に必要とされる商店街」をテーマに、千葉市やUR都市機構の関係者らも加わって、活発に意見交換をしました。参加者からは「グランピング」「浴衣レンタル」「ボードゲーム・バー」「チョークで絵を描ける広場」「打ち水」「温泉のある商店街」など、多様なアイデアが飛び交いました。
アイノバ代表の田中健士郎さん(社会学部3年)は、「商店街の大澤さんをはじめ、風通しの良い人たちがいるから、みんなが意見を出しやすく、団地も活性化しているのだと思いました」。水木竜也さん(同4年)は「花見川団地は、住んでいる人たち自身がとても主体的。若くて元気のある人たちが中心人物にいることが大切」。竹中洋平さん(同4年)は「千葉市の職員の方も含めて、行政も積極的に参加していることも大きい」と話していました。
花見川団地(1968年開設)は、賃貸分譲合計7,270戸(2026年3月)を抱え、京成本線八千代台駅から循環バスで10分ほどの立地。築50年を超えて、少子高齢化の進行や人口減少、施設の老朽化などが課題となっています。
こうした課題を背景に、「MUJI×UR団地まるごとリノベーション」という取り組みを始動し、商店街のリノベーションを実施。千葉市、UR都市機構、MUJI HOUSE、良品計画の4者が連携し、花見川団地の魅力向上や地域コミュニティの活性化に励んでいます。100円商店街や夏祭り、買い物支援の無料送迎自転車、コミュニティ交流拠点の運営など、ハード・ソフトの両面から持続可能な地域コミュニティづくりが進められています。
住民・行政・企業が連携したそれらの先進的な活動は、団地再生のモデルとして、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
※アイノバ:法政大学多摩キャンパスの近くの「館ヶ丘団地」(八王子市)で、商店街の空き店舗の利用促進へ向けた取り組みをしているSIC所属の学生プロジェクト。
花団もりあげ隊総隊長の大澤幸治さん㊨と法政大学「アイノバ」の学生ら
花見川団地と商店街を散策する法政大生ら
商店街には団地愛にあふれたメッセージも
空き店舗をリノベーションしたコミュニティスペース「お休み処えがお」
無印良品は出張販売のほか団地や商店街のリノベーションにも取り組む
団地の未来を考える「花団未来会議」に法政大の学生らも参加
ワークショップでは参加者から活発にアイデアが飛び出しました
千葉市、UR都市機構、地域包括支援センターなど多様な立場の参加者も
アイラブ団地のロゴ。シンボル的存在の給水塔が描かれています