学ぶ~CLASS~

SIC教育プログラム

学ぶ~CLASS~

画像をクリックすると、2024年度プログラムの募集要項が見られます

多摩キャンパスは山間地域と都市郊外のちょうど中間あたりに立地しており、さらに、社会課題について学ぶ学部が集まっています。その特徴を生かし、社会課題を自ら解決に向かって持続的に活動する社会的起業を目指す学生を支援するプログラムとして、NPO法人ETIC.の協力を受け、2023年度に新たな課外教育プログラムを新設しました。

チェンジメーカーズ ラボ in 多摩(通称:たまらぼ)

地域や社会の課題が複雑化・多様化していく中、創造的なアイディアや行動で、現状を変えていく「Changemaker(チェンジメーカー)」が今まさに求められています。
SICでは、チェンジメーカーや起業など、現状から課題解決の突破口を見いだして行動していく人達が集う新たなプログラム「チェンジメーカーズラボ in 多摩(通称:たまらぼ)」を2023年秋学期に立ち上げました。
たまらぼの理念は「自ら行動して新しいチェンジを生み出すための場」。約100日間のプログラムでは、実践に重きを置いた講座やメンターによる伴走支援によって、学生たちのチャレンジをサポートしていきます。

プログラムの3つの特徴

  1. 同世代コミュニティと専門家によるバックアップ
    起業やチェンジメーカーになることを目指す法政大学を中心とした同世代の仲間が集い、相互に刺激を与え合いながら、課題解決への道筋を探ります。
    また、大学や、社会起業家を目指す若者支援に取り組んできたNPO法人ETIC.のコーディネーターをはじめ地域の中間支援コーディネーターも加わり、皆さんのプロジェクトの加速を全面バックアップします。

  2. 講座やフィールドワーク、メンタリングなどからなるプログラム
    プログラム参加を通じて、皆さんのプロジェクトが磨かれていきます。学んだ知識をもとに、プロジェクトを持続可能にしていくためのビジネスモデル構築や、リソース調達について学ぶチャンスです。

  3. 優秀な活動に対しては大学からの支援金も!
    優秀なプレゼンには、大学から支援金(最優秀賞30万円、優秀賞10万円)が贈られます。

プログラムで大切にしていること

  1.  小さくても行動を起こすことを重視する
    インタビュー、アンケート等、顧客の声を聞く。
  2.  PDCAサイクルを小さく何回も回す
    ⇒週報やコーディネーターの面談を通じて振り返り、次につなげる。
  3.  メンバー同士の関係性
    ⇒相互に切磋琢磨し、刺激を与え合う仲間であれるような場を作る。
  4. コーディネーターは見守り役と問いかけ役
    ⇒類似する事業や、機会の情報は惜しみなく提供する。本人の中にある想いや大切にしたいことを問いから引き出し、活かす。

DEMO DAY

たまらぼプログラムの最終回には、それぞれのチームによる最終発表会「DEMO DAY」が行われ、優秀なプレゼンには大学から支援金(最優秀賞30万円、優秀賞10万円)が贈られます。
2023年度および2024年度のプログラムでは、Startup Hub Tokyo(東京都立川市)を会場にプログラムに参加している学生のほか、地銀などの金融機関、町田市や八王子市などで地域活動を支援する組織などからもご参加頂き、活気のあるイベントになりました。たまらぼプログラムに参加しているチームによる成果報告としてのプレゼンテーションを実施し、外部審査員からの質疑を踏まえた審査の結果、最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれました。

たまらぼ発のアイデア実現に向けて

2023年に行ったSIC教育プログラム「たまらぼ」で最優秀賞を受賞した「電動トゥクトゥク」を使用した通学の利便性向上のビジネスモデル。アイデア実現に向けた第一歩として多摩キャンバスでの実証実験を2024年5月に行いました。

学生たちは、以前から登下校時のバスの待ち時間等に課題を感じていました。多摩キャンパスの長年の課題とされる「交通アクセス」。路線バスの通学以外の手段として、電動モビリティの導入プランを提案。バス移動の代替手段として提案する電動トゥクトゥクは、学生の移動手段以外に周辺地域への観光・産業にも生かす新たなビジネスモデルとして、審査員からの高い評価を受けました。そこで今回の実証実験では、JR東日本の駅と大学間での二次交通に電動トゥクトゥク「Paco(パコ)」を導入することで、二酸化炭素の総排出量を減らしながらも時間の有効活用や通学における体験価値向上に寄与するレンタルサービス事業を行い、学生のニーズ調査を行いました。エリアは大学の最寄り駅であるJR東日本の相原駅、西八王子駅の2つの駅を起点とし、法政大学多摩キャンパスと駅間を自由に走行しつつ通学を行う移動体験を提供しました。

【SIC開設以前】過去のトライアルイベント~多摩ソーシャルイノベーションラボ~

2021年12月に「多摩ソーシャルイノベーションラボ」と銘打ち、2回のイベント企画を行いました。
「社会や地域の課題に対して何かできないか?」「自分でやってみたいプロジェクトがあるけど、どうしたらいいんだろう?」という想いを持っている学生と、多摩キャンパスの教員だけでなく、学外の皆さんの協力も頂きながら、一緒にアクションを起こしていこうという新たな試みです。

第1回:地域課題解決アイデアソン編

実際に行われたビジネスアイデアコンテストでの課題を元に、地域資源や企業の持つ課題に着眼したアイデアを出し、メンバーで協力してどんなプロジェクトを構想できるかを企画立案することにチャレンジしました。

第2回:想いをカタチにするマイプロ編

学生起業家をゲストに招いて、起業体験を伺ったほか、参加学生自身が関心のある身近な問題意識をもとに、プロジェクト化するためのディスカッションを行いました。