2025年9月6日(土)から7日(日)にかけての2日間、関西大学・法政大学・中央大学・福岡大学の4大学が連携し、合同SDGs学習プログラムが実施されました。会場となった大阪には、約80名の学生が全国から集結し、大学の垣根を越えて交流しながら、持続可能な未来社会について学びを深めました。
本プログラムは、2025年大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づき、学生たちがSDGsに関する理解を深めるとともに、自らの視点で理想の社会像について考察することを目的とし実施しました。
プログラム初日(9/6)は、4大学混成のチームを編成し、実際の大阪・関西万博会場を視察しました。現場でしか得られない刺激的な学びや体験に満ちた一日となりました。
まずは、KDDI株式会社様のご協力のもと、博覧会協会と協賛12社が運営する「未来の都市」パビリオンを視察しました。初めに、KDDI株式会社様から、「未来の都市」パビリオンにおいてKDDI株式会社と株式会社日立製作所が共同展示を行う「未来は自分たちで変えられる」がコンセプトの「Mirai Meeting」ができるまでの経緯や想いについて、お話しいただきました。パビリオンのご担当者からリアルな声を聞く非常に貴重な機会を得て、参加した学生も熱心に話を聞く様子がうかがえました。その後、実際にパビリオンを体験しました。先端テクノロジーと持続可能な都市づくりが融合した最先端の展示を体験しました。ゼロエミッションを目指す都市モデルや、ICTを活用した街づくりの取り組みを通じて、これからの社会が直面する課題や、それを乗り越えるためのアイデアに触れました。
さらに、アメリカ館・韓国館・フランス館など、複数の海外パビリオンをチームごとに視察しました。各国がそれぞれの文化や社会背景を踏まえて描く「未来社会」の姿に触れることで、様々な異文化や価値観のあり方を体感できただけではなく、「未来社会」の考えるうえで、多角的な視点、国際的な視野を養う貴重な機会となりました。
また、「TEAM EXPOパビリオン」内で関西大学が主催した「関大万博 TEP 貸切 Day」にも参加しました。こちらは、関西大学の学生等がこれまで取り組んできた共創チャレンジの成果を発表・展示するイベントです。加えて、昨年度の「KANDAI×HOSEI SDGsアクションプランコンテスト2024」にて、大阪・関西万博賞を受賞した法政大学現代福祉学部佐野ゼミ×スポーツ健康学部吉田ゼミも、取り組みについて発表・展示を行いました。今回のプログラムの参加者にとっても、同世代が描く未来社会への挑戦に触れ、大いに刺激を受ける場となりました。
「未来の都市」パビリオン KDDI・日立製作所共同展示「Mirai Meeting」内の「Mirai Theater」
現代福祉学部佐野ゼミ×スポーツ健康学部吉田ゼミの発表
アメリカ館前での記念撮影
2日目は、関西大学 梅田キャンパスに場所を移し、より深い学びと交流を目的としたワークショップとディスカッションを実施しました。
冒頭では、関西大学のSDGsパートナーであるキリンビバレッジ株式会社より、同社のSDGsやCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)に関する先進的な取り組みについてご講演をいただきました。その後、同社が提供するオリジナルタンブラー作成のワークショップを行い、環境配慮とデザイン性を兼ね備えた取り組みを体験し、チーム内の親睦も自然と深まりました。
続いて、同じくSDGsパートナーである株式会社日本旅行のファシリテートのもと、前日の万博視察を踏まえたディスカッションを実施しました。4大学混成チームにて、「いのち輝く未来社会」の実現に向けて自分たちにできるアクションプランについて各々の考えを交えて議論し、構想を進めました。
プログラムの締めくくりとして、チームごとに成果発表を行いました。成果発表では、学生たちの多様な視点や個性が光るユニークなアイデアが数多く共有され、大いに盛り上がるとともに、参加学生にとっても様々な学びや気づきを得られる貴重な機会となりました。
キリンビバレッジ株式会社様によるオリジナルタンブラー作成のワークショップ
チームごとの成果発表
プログラム参加者の集合写真
参加した学生からは、「事前に背景を踏まえた上でパビリオンを体験することや、万博のテーマである「いのち輝く未来」について実際に議論し合う時間がとても有意義に感じた」、「自分の将来やりたいことや理想を考えるきっかけになった」、「他の分野の学生の考え方や価値観を知れて学びになった」といった前向きな感想が多数寄せられました。
今回の合同SDGs学習プログラムは、大学間連携の新たな可能性を示すとともに、未来社会の担い手となる学生たちにとって大きな刺激となる2日間となりました。
法政大学においても、今後も地域や社会の課題解決に向けた実践的な学びの場を創出し、学生たちの主体的な挑戦を支援してまいります。
法大生はもちろん、全国の学生たちのさらなる活躍に、ぜひご期待ください。
法政大学 総長室付教学企画室〔法政大学SDGs+(プラス)推進特設部会事務局〕
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