法政大学は、岩手県陸前高田市と2019年に「SDGs推進連携協定」を締結し、2020年度からは、本学と陸前高田市共同で、学生と地域の事業者が一緒にSDGsの課題解決に向けた提案を考える「SDGsワークショップ」を各年度で実施しています。2023年度は、陸前高田市より、一般社団法人トナリノ様、特定非営利活動法人高田暮舎様の2つの事業者様にご参画いただき提案の検討を進め、3月14日(木)に、活動の集大成となる最終報告会を開催しました。
当日は、法政大学九段北校舎の会場と陸前高田市の各会場をオンラインで繋いで実施し、冒頭、法政大学廣瀬克哉総長、陸前高田市佐々木拓市長からご挨拶をいただき、最終報告会がスタートしました。
その後は、学生によるプレゼンテーションが行われ、2チームに分かれて検討が行われた高田暮舎チームからは、チームAより、「灯篭制作で町と地域社会を明るく」をテーマに、地域の魅力向上策・地域コミュニケーション促進策としての気仙杉を活用した灯篭制作の提案がされ、続くチームBからは、空き家の利活用プランとして、飲食店+農業体験ができる職業体験施設の運営や押し入れ農園等の提案がされました。また、トナリノチームからは、「防災を難しいから楽しいへ」をコンセプトに、防災グッズの制作体験等を行う防災ワークショップの実施や中学生年代の語り部育成の取り組み等を核にした防災・震災伝承プログラムの提案が説明されました。
各プレゼンテーション後には、参加事業者様および陸前高田市役所様から、激励や心温まるコメントをいただくことができました。
その後は、陸前高田市佐々木市長、法政大学廣瀬総長より、総括となる講評をいただきました。佐々木市長からは、冒頭、陸前高田への想いを形にしてくれたことへの謝意が述べられ、各提案について、具体的な改善策も含む詳細な講評をいただきました。また、廣瀬総長からは、震災後の法政大学と陸前高田市内中学生との「逃げ地図」作成の取り組みなど、震災直後からいまに至る陸前高田市との様々な取り組みが紹介され、次世代に継承していくことの重要性が述べられました。
報告会の最後には、法政大学小秋元段副学長より、閉会の挨拶と陸前高田市役所の皆様、事業者様へのお礼の言葉が述べられ、報告会は終了しました。
参加学生からは、
などの感想が寄せられ、フィールドワークによる交流を含め、学びの深いプログラムとなりました。
約8か月に及んだ今年度の取り組みはこれで終了となりましたが、今後も引き続き、SDGsの達成に向け、陸前高田市と連携して取り組みを進めていきます。
◆<参考>【開催報告】陸前高田市×法政大学 SDGsワークショップ2023がスタートしました