コロナ禍の「今だから考えたい将来のコト」シリーズの一つとして、11月28日と12月5日の2日間にわたり、時事通信社内政部長の大月克巳氏をお招きして、「記者のシゴト」と題するセミナーを開催しました。
【開催日時】
第一講「国内編」/2020年11月28日(土)13:00~14:30
第二講「海外編」/2020年12月5日(土)13:00~14:30
【開催方法】
対面とZoomの併用
【参加人数】
延べ25名(学生、教職員)
【内容】
第一講の国内編では、通信社の役割や特徴、歴史についてのご説明のあと、熊本支局勤務時の事件取材のエピソードや、霞が関、永田町での政治・行政取材について、お話をいただききました。また、本学卒業生である、菅義偉前官房長官(現首相)や翁長前沖縄県知事の、取材での素顔もご紹介いただきました。
第二講の海外編では、大月氏が2度駐在した台湾について、歴史や民主化への変遷、中台関係などについてお話をいただきました。特に、「ミスター・デモクラシー」と称された李登輝元総統への単独取材のエピソードは印象的でした。また、駐在員の話では、「日本人ばかりと付き合わず、積極的に地元コミュニティーに溶け込む努力が必要であること」、「相手の文化や習慣を尊重すること」、「異国生活を楽しむこと」といったアドバイスがありました。
会場からは、ネットニュースの台頭等について質問が寄せられ、講師の方からていねいな回答をいただき、セミナーは成功裏に終了しました。
参加した学生からは、
・トクダネを得るには誠意と熱意を持って日頃から努力し続けて、信頼関係を築くことが大切であることを学びました。
・ 記者の仕事を熱量こもったお話とともにお聞きすることができて、自分が記者を目指す大きなモチベーションになりました。
・ 特派員の職務についても詳しくお話しいただき、とても参考になりました。
・李登輝元総統と個人的に対談したことの中で、氏は別格だったというお言葉は非常に力強く印象的でした。
等の感想が寄せられました。
将来マスコミを志望する参加者も多く、終了後、大月氏と熱心に話をする姿もみられました。