お知らせ

公開講演会「上代東国方言と琉球の古典語」配信のお知らせ

  • 2022年03月31日
お知らせ
□講演タイトル:「上代東国方言と琉球の古典語
 
□講演者福寛美氏(法政大学沖縄文化研究所兼任所員)
 
□コメンテーター間宮厚司氏(法政大学沖縄文化研究所兼担所員・文学部教授)
 
□公開方法:沖縄文化研究所 YouTubeチャンネルにて動画配信
  https://www.youtube.com/channel/UCcKhhqzK9DI1GtvQUDs4NUg
 
□講演内容
『おもろさうし』(1623年最終編纂)はおもろを集成した神歌集である。そのおもろ、そして後代の琉歌の言葉の中に、上代東国方言が存在する。上代東国方言とは、『万葉集』の東国の人々が作った歌群に見られる方言である。その理由がなぜか、仮説を提示したい。おもろの言語を精査した先学は、おもろ語のうち大和語と共通している語の8割以上が大和の室町時代の言語であり、『おもろさうし』は1112世紀の大和語を積極的に取り入れている、と述べる。また琉球のグスク時代と先史時代では琉球人の骨格が異なり、本土からの中世人の南下もその大きな要因だった。おもろに残る上代東国方言は、中世期、上代東国方言の残存した地帯から、人々がある程度まとまって南下したことを示す、と考える。