文部科学省では”若い世代の「内向き志向」を克服し,国際的な産業競争力の向上や国と国の絆の強化の基盤として,グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図るため,大学教育のグローバル化のための体制整備を推進する.”ことを目的としてグローバル人材育成推進事業を実施しています.法政大学ではこうした動きが始まる以前からStudy Abroad (SA) と称される教育活動を行ってきており,多くの学生が海外での学習を体験しています.情報メディア教育研究センターでは2011年度からオープンソースポートフォリオシステムMaharaを活用して各学部と連携したプロジェクトを開始し,海外における学習体験のeポートフォリオ化,SA学生同士および次年度SA学生との情報交換等による高い学習効果達成を目的として研究を進めています.
基調講演では国際社会で活躍できる人材の育成を理念として掲げ全寮制による特色ある教育にて次代のリーダを育成しようとしている海陽中等教育学校の中島尚正校長を迎え,東京大学におけるご経験を踏まえこれまでの大学教育と海陽中等教育学校との教育を比較しながら大学における課題を浮き彫りにしていただきます.
基調講演に続くセッションでは本学の各学部において実践されているITを活用したStudy Abroadに関する様々な知見および成果を報告いたします.
多数の皆様のご参加をお待ちしております.
13:30 – 13:40 | 開会挨拶 八名 和夫 (法政大学 情報メディア教育研究センター所長) (★リンク未設定)VIDEO |
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13:40 – 14:30 | 基調講演 国際社会で活躍できる人材の育成と課題 中島 尚正(海陽中等教育学校 校長,東京大学名誉教授)PDF (★リンク未設定)VIDEO |
14:30 – 15:10 |
SAを実施する学部からの事例紹介 I 抄録 国際文化学部では,留学生を除く学部生全員が,2年次の後期(短期の場合は夏休み)に7言語圏10ヶ国16大学のいずれかに留学する,スタディ・アブロード・プログラムを実施している.この留学を実りあるものにするため,一年次にはデジタル教科書,二年次前期には予習型のeラーニング,留学中はeポートフォリオを活用し,学生の授業外学修と内発的学習を促している. |
15:10 – 15:20 | Break |
15:20 – 16:20 |
SAを実施する学部からの事例紹介 Ⅱ 抄録 キャリア・デザイン学部では海外でのキャリア体験実習を実施しており,今年度は9月に計画されている.ホーチミン人文社会大学と本学の学生が協力し,デジタルストーリテリングをiPadを使って制作する.帰国後にはそれをeポートフォリオシステムのMaharaにアップロードして参加者全員により相互に評価を行う予定である.本講演ではここで得られた知見などについて報告を行う. ICTを活用したグローバル人材育成の取り組み事例 八名 和夫 (法政大学 理工学部 教授) PDF (★リンク未設定)VIDEO 抄録 社会のグローバル化が進む中で専攻分野によらずコミュニケーションの手段としての英語力習得の重要さが増している.法政大学理工学部では生命科学部と共に2010年より学生の英語によるコミュニケーション能力を向上させ,英語習得に対する強い動機づけを行う目的で短期SAプログラムをスタートさせた.本報告ではこの理工学部SAプログラムとICTを活用した支援の概要を中心に報告するが,報告者がこれまでかかわってきたカリフォルニア大学との単位互換国際遠隔講義,シリコンバレーインターンシップ,付属高校の生徒を対象としたICT教育に関する海外研修プログラムなどの経験をもとにICTを活用したグローバル人材育成について提言を行いたい. |
16:20 – 16:50 |
SAにおけるIT活用のポイント 抄録 MahraおよびSakai/OSPは,オープンソースのeポートフォリオシステムである.これらシステムを例に,海外での学習体験を支援する環境としてeポートフォリオシステムがどのように活用できるのか,各種ツールを活用した具体例を示しながら報告する.また,学習目標の達成度を評価する手法であるルーブリックをベースに,eポートフォリオ設計し,作成することで,グローバルな人材の育成を効果的に評価できる可能性について述べる. |
16:50 – 17:00 | クロージングセッション |
問合先:情報メディア教育研究センター事務局 Mail: media@ml.hosei.ac.jp