複雑化し続ける経営課題に数理科学的視点で挑む
システム理工学専攻（経営システム系）では、ヒト／モノ／カネ／情報などの経営資源や、それらをつなぐ物理的なしくみをまとめて一つのシステムとして捉え、システムに内在する問題や改善課題に対し、数理科学／情報科学的なアプローチで合理的な解決手段を考えます。都市計画や交通ネットワークなどの公共インフラや、生産・調達・財務管理など企業経営上の解決したい対象に対して、最適化／アルゴリズム／機械学習などの数理／情報科学的な解決手段を適用して、システム全体の合理化や課題の解決を目指します。
専攻では数学・数理工学などの理論面での素養の修得と、情報科学・統計工学分野での実装や実験を通した経験値の蓄積をバランスよく行い、過去の類似課題の解決だけでなく、未知の新たな課題に対しても合理的な解決方法を創出し、新たな社会の創造に寄与できる専門能力を育成します。
修士課程では、こうした高度な専門能力を有する技術者を養成します。年々複雑化する社会システムへの課題解決に対応できる大学院卒生の採用ニーズは高く、将来の指導的技術者、幹部候補生としての就職が期待できます。博士後期課程では、修士課程までに会得した素養や専門技術をさらに深耕し、独創性と創造性を兼ね備えた、企業の幹部候補生や大学等の研究者を養成します。