法政大学は、北海道大学・関西大学・札幌市・下川町と官学連携プログラムとして、「カーボンニュートラル夏季短期学習プログラム」を実施しました。
本プログラムは、事前学習(オンライン)と札幌市および下川町でのフィールドワークを通して、東京・大阪・北海道のそれぞれの地域におけるカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを学ぶことを目的に実施しました。
最初の事前学習では、本学生命科学部の渡邊教授によるカーボンニュートラル基礎学習講義から始まり、続いて東京都千代田区、大阪府吹田市からカーボンニュートラル実現に向けた取り組みについて、それぞれの地域の特色を活かした取り組み事例紹介などを学びました。
その後、3大学の学生は地域ごとのカーボンニュートラルの取り組みの違いなどについて、グループに分かれてディスカッションしました。
フィールドワークでは、住友商事株式会社による北海道大学と連携して取り組む地中熱を利用した「再生可能エネルギー事業」の現状と展望についての講演や、北海道大学のキャンパス内にある牛舎やバイオガスプラントを見学し、バイオガスによる再エネ利用や有機肥料への再活用など資源を無駄なく循環させる工程などを見学しました。
また下川町では、SDGsやゼロカーボンシティに関する具体的な取り組み事例や直面する社会課題に関する講義後、下川町の森林組合北町工場、フプの森、木質原料製造施設・一の橋バイオビレッジを見学し、循環型森林経営の仕組みを学びました。
参加者からは、
・過疎化や少子化など様々な現代の日本が直面している課題を抱えつつも下川町ならではのカーボンニュートラルへの取り組みや、緑豊かな自然を活用した新たな産業を生み出すことで雇用を捻出したり、経済の活性化を図っている点が印象的だった。
・座学では各自治体がSDGsに取り組んでいることを文字で学んでいたが、今回取り組みを実際の目で見て肌で感じることが出来てとても貴重な経験であった。
・総合商社がカーボンニュートラルに取り組んでいるということを初めて知り、その他にも企業が取り組んでいる環境保全活動を知りたいと感じた。
などの感想が寄せられ、現地で体感する学びの重要性について、再認識することができたプログラムとなりました。
今後も法政大学では、様々な他機関と協働しながら、カーボンニュートラルに貢献する人材を輩出していきます。