教員紹介

山本 卓

教員紹介

ゼミのテーマ

地域福祉から考える(地域包括ケア)

ゼミの目的及び概要

 このゼミでは次年度も、地域福祉をテーマに学びます。地域福祉をめぐる状況・国や自治体の政策を、ミクロ面とマクロ面の双方から考えていきます。それを通して、地域福祉にかかわる制度や政策動向をその背景と合わせて学びつつ、地域の比較的身近なところでおこなわれている多様な活動を、多角的に理解・考察する視点を身に付けることをめざします。
 制度・政策の分類に基づくと、地域福祉には複数の分野がありますが、近年ではそうした分野を横断して、まちづくりとしての地域福祉を進めていこうとする動きも見られます。このゼミでは、「分野」を横断する視点を持ちつつ、子育て支援、高齢者福祉、自立生活支援、障がい者(児)福祉といった個別分野に注目することを通して、分野間の関係も考えられる視野の獲得をめざしています。次年度は、「地域包括ケア」という理念のもとで推進されている政策分野を中心に扱う予定です。その際、高学年のゼミ生による前年度までの学習経験が活かされるように、前年度のゼミとの発展的な連続性も図ります。


 各回のゼミは、基本的に、文献講読とディスカッションを中心に組み立てられます。学習の素材や参考として、ドキュメンタリーなどの映像も積極的に活用する予定です。秋学期の後半には、それまでの学習を踏まえて、ゼミ生が自分たちで選んだテーマについて調査し、その内容をゼミの時間に発表します。それによってリサーチとプレゼンの力を伸ばすとともに、年度のゼミ学習を締めくくります。また、例年、外部講師を招いてお話を伺う機会を数回、設けています。地域での福祉活動に関する講座・レクチャーを受けたり、(ゼミのテーマとは少し離れますが)被災経験者からお話を伺うなどしてきました。次年度も、同様の企画をできるだけ組み入れたいと考えています。以上に加えて、ゼミ生が中心になって内容を企画・運営する回も設けるようにしています。 
 各ゼミ生が企画・運営・調整の各面で協力しつつ主体的に参加することを通して、文献学習で得る知識を実際の多様な事例と照らし合わせて考えながら、さまざまな経験を積むことのできるゼミをめざします。                         

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

春、秋学期とも、文献講読とそれに基づくディスカッションを主体とし、秋学期にはこれに、グループないし個人による調査報告とその準備が加わるのが例年の流れです。また、外部講師を招いてお話を伺う機会や、ゼミ生による企画を数回、設ける予定です(具体的な内容は年度開始後になることがあります)。ゼミ活動を学外でもおこなえる環境であれば、ゼミ合宿等について、ゼミ内での話し合いに基づいて、実施の有無・時期・内容を決めていきます。                                

学生へのメッセージ

主体的に参加し、関心を深めていく意欲のある学生の参加を期待します。なお、他の多くのゼミでも同様と思いますが、授業時間外に報告の準備などをおこなうことがあります。                                                        

成績評価方法

平常点100%で評価します。