教員紹介

和田 幹彦

教員紹介

ゼミのテーマ

「民法」・「法と遺伝学」・(選択肢として「法学分野のディベート」)

ゼミの目的及び概要

「法・生命工学・法解釈学 ― 家族と民法特に『親族・相続法』、『法と遺伝学』を素材として ―」【これら以外の一般的法的問題の検討も、学生の希望により歓迎します。『法と遺伝学I, II』は2023年度の私・和田幹彦の授業シラバスを参照下さい。】
1)家族法:学説や判例を覚えるだけではなく、「答えは一つではない」との大前提の下に、「自分の頭で考え」、親族法・相続法の説得的な解釈論を展開できる実力を身につける。
2)「法と遺伝学」: 21世紀の遺伝学の発展の中で、新たな法的問題を発見し、その法的・政策学的な解決法を、「答えは一つではない」という大前提の下に、「自分の頭で考える」能力を養う。
3)学生は【授業の目的及び概要】の枠外で、家族・遺伝学・生命倫理などに直接関わらないテーマであっても、法的観点から研究テーマとすることが可能。自由に自分の頭で考えたテーマについて、自力で図書館やデータベース、インターネットでリサーチを行い、ゼミ生と教員の前でレジュメをまとめ、口頭発表する能力を養う。

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

第 1 回    イントロダクション    ゼミ生と教員の自己紹介、今後の予定の打ち合わせ
第 2 回    ゼミ研究方法の選定    春学期~夏合宿にかけて、ディベートをやるかどうか選定
第 3-12 回    ゼミの研究テーマの選定とディベート技術の習得:ディベートを行う場合、指定する「ディベートの教科書」を少しずつ読み進め、ディベートの技術を身につける。質疑応答を歓迎する。
第13 -15回    全体テーマについての討論 :ディベートを行う場合、練習試合:第1-3試合
第16 回    [可能な場合:ゼミ夏合宿]    ディベート本番試合 3ラウンドを行う
第17 回    ディベートの成果発表: ディベートの「決勝戦」を行う
第18-28 回    個人・グループ研究発表:各自興味のあるテーマについて発表を行う。個人でも、2人以上のグループでもOK。
(1年目のゼミ生は、翌年の新入ゼミ生にディベートを教えるため、研鑽のためにディベートのテーマを決め、試合を行うことも可能。)

学生へのメッセージ

●キーワード:<ワクワクするテーマ> について<自分の頭で考える> !ゼミのネライは、教育の最終ステージ の大学だからこそ可能な <好きなことをやる!> <自由にモノを考える!> というチャンスを最大限に活かすこと。これを家族法と「法と遺伝学」ほかの自由テーマの理解の深化につなげます。
●概要:授業計画に示します。でも、この概要もテーマも過去の和田ゼミの例に過ぎません。今年度のゼミの方法も、ディベート・模擬裁判(やるとして)も、テーマは皆で話し合って決めます!
●<ディベートなんかできない> と当初言ったゼミ生も、半年後には <やって良かった> という感想が多々出ています。
●2001-03年と2020年にアメリカで「法と遺伝学」を研究しました。遺伝子操作によるデザイナー・ベビー出生は、遂に2018年11月中国で実現してしまいました。21世紀を生きる諸君に他文化との接触・紛争解決は日常茶飯事。激動の時代を生きるのに、「法と遺伝学」への取り組みも必須。ゼミでの民法・家族法、法と遺伝学、そして法解釈学の研究は、在学中かぎりの「机上の空論」ではなく、諸君の人生に深く関連しり、役に立つことに目覚めてほしいです。
●「親族法」「相続法」と、「法と遺伝学Ⅰ&Ⅱ」の同時履修を勧めますが、義務ではありません。
●【重要】2-3年生、または3-4年生の2年間を続けて履修することが前提です。