教員紹介

塚本 元

教員紹介

ゼミのテーマ

民族問題

ゼミの目的及び概要

「民族問題」(ethnicity)という分析視角から様々な地域の問題を明らかにする。特定の国・地域を限定しその地域の問題を明らかにするという方法は取らない。
春学期はテキスト講読を主にする。
2024年度はまず、フランスにおける「新移民」の問題を明らかにする。近年世界各地から、合法、非合法問わず様々な人々が流入する事でフランスをはじめとする欧州各国がいわば多民族化していることは周知の事実である。このような「新しい」民族問題をフランス
を事例に取り上げる。テキストの候補は『移民とフランス』である。
2023年度ではオランダ語圏とフランス語圏が対抗しながら共存するベルギーと四大ethnicityの複雑な関係が存在する台湾を取り上げた。
2022年度はフランスの「新移民問題」を。2021年度はベルギーと台湾を。2020年度はフランスにおける新移民の問題を。2019年度は先住民であるマレー系、移民してきた華人(中国系)、インド系が緊張関係関係をはらみながら共存するマレーシアを扱った。2018年度はドイツ系、フランス系などの4民族が共存するスイスと人口の圧倒的多数がイスラム教徒であるインドネシアでは極端な少数派であるヒンズー教徒がこの島だけでは多数を占めるバリ島をとりあげた。
ゼミの内容については学生の希望をできるだけ尊重したい。
秋学期の中心となるのは各参加者自身のテーマを選び行う個人研究発表である。テーマの選定や参照する文献は担当教員が相談に乗るので心配ない。
個人研究発表を基に学年末にレポートを提出する。
秋学期の個人研究発表のテーマはより自由である。ポップミュージックと政治、グリム童話とドイツ民族主義、「原子力村」、オスマン帝国の崩壊、学歴社会が抱える問題を取り上げた学生がいる。
時事問題に関するフリートーキングにも力を入れ、最低二回に一回は実施している。
秋学期には民族問題に関する理論的テキストの講読(短時間)も行う。                    

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

年間1回の海外研修を予定している。2024年度も実施の予定である。海外研修については、参加学生の希望と自主性によってどこへ行くか決めてもらいたい。あくまでも希望者のみ参加である。2023年9月には台湾への研修を行った。2019年マレーシアまで一貫して行ってきたが、2020年、21年、22年は諸般の事情により実現しなかった。

学生へのメッセージ

政治学科の学生はもちろん国際政治学科の学生は毎年在籍している(2022年度5名、2023年度3名)。新3年生歓迎。多様な学生を歓迎する。                                                                

成績評価方法

日常のゼミへの出席、授業への積極的姿勢、ゼミでの発表、学年末レポート。