民族問題
民族問題(ethnicity)という分析視角から様々な地域の問題を明らかにする。特定の国・地域を限定しその地域の問題を明らかにするという方法は取らない。
春学期はテキスト講読を主にする。
2025年度はまずオランダ語圏とフランス語圏が対立しながら共存するベルギーを取り上げ、次に四大ethnicityが複雑な関係を内包する台湾を取り上げる。テキスト候補は『物語ベルギー』と『台湾社会形成と変容』である。
2024年度ではフランスにおける新移民とその受け入れに文化文化摩擦の問題をとりあげた。2023年度はベルギーと台湾を。2022年度はフランスにおける新移民問題を。2021年度はベルギーと台湾を、2020年度はフランスにおける新移民の問題を。2019年度では先住民族あるマレー系と移民してきた華人(中国系)、インド系が緊張関係をはらみながら共存するマレーシアを取り上げた。2018年度は人口の圧倒的多数がイスラム教徒であるインドネシアにおいて極端な少数派であるヒンズー教徒がこの島だけでは圧倒的多数であるバリ島をとりあげた。
ゼミの内容については学生の希望を尊重したい。
秋学期の中心となるのは各参加者自身がテーマを選び行う個人研究発表である。テーマの選定や参照する文献に関しては担当教員が相談に乗るので心配ない。
秋学期の個人研究発表のテーマは大変自由である。ポップミュージックと政治、グリム童話とドイツ民族主義の関係、「原子力村」、オスマン帝国の崩壊、学歴社会が抱える問題を取り上げた学生がいる。
時事問題に関するフリートーキングにも力をいれ最低二回に一回は実施している。
秋学期には民族問題に関する理論的テキストの講読(短時間)も行う。
年間1回の海外研修旅行を実行している。2025年も実施の予定である。海外研修については参加学生の希望と自主性によって決めてもらいたい。あくまでも希望者だけの参加である。2023年には台湾に、2024年にはバリ島への研修を行った この10年間原則的に毎年海外研修旅行を実施している。台湾、マレーシア、香港、バリ島に行ったっことがある。
多様な学生を歓迎する。政治学科はもちろん国際政治学科、新3年生の学生も歓迎します。
日常のゼミへの出席、授業への積極姿勢、ゼミでの発表、学年末レポート