会社法の判例研究
主に、会社法の重要な基本判例を取りあげ、株式会社の機関や株式・資金調達等に関する重要な論点について、調査・検討します。これを通じて、これらの法に関して理解を深めること、及び、調査能力・コミュニケーション能力・論理的分析能力・法的問題解決能力の向上を図ることを目的とします
初回に顔合わせと、ゼミの進め方等の説明をした後に、担当する報告の割り振り等をします。
そして、各回の担当者による調査・報告に基づいて、全員で議論を行います。
発表は、日本語の文献・判例を対象に、日本語で報告・議論をしてもらう予定です。
会社法については、会社法入門・会社法で習うような重要論点・判例についての理解が深まるように、百選や重判等に掲載されている重要な判例またはその関連判例等を中心に取り上げる予定です。ただし、年度によっては、会社法の判例に加えて、例えば、自動運転車と法など、会社法の判例以外のテーマも対象とする可能性もあります。
体系的な理解を促すために、判例等の検討に入る前に、例えば会社法の教科書を使って発表担当者に基礎知識を説明してもらう等の方法により、基礎的な知識をインプットする回を設けたいと考えております。つまり、講義、判例報告と2回に分けて発表してもらう予定です。これにより、初学者も参加しやすいゼミにしたいと考えています。内容が難しい場合は複数回に分けて実施する等、内容や履修者の状況や履修者数、その他諸般の事情によって、進め方を変更する可能性があります。
担当するテーマの発表(発表資料作成を含む)と各回のゼミの議論への参加は必要ですが、期末レポートやゼミ論文・卒業論文は課しません。ゼミ合宿は開催しません。授業期間中のゼミへの参加は必要ですが、試験期間中・夏季休暇中・冬季休暇中は、ゼミの授業は予定しておりませんので、メリハリを付けて学んで下さい。
企業の役員、または、従業員、官僚、弁護士として長年勤務された後に、会社法を学びに大学または大学院に入学される方がおられるくらい、会社法は重要な科目です。会社に就職する方にとっても、公務員を目指す方にとっても、法曹を志す方にとっても、株式投資に興味がある方にとっても、会社法は役立つ可能性が高いです。
また、社会に出ると、誰かが常に正解を示してくれるわけではありません。さまざまな職場において、自分たちで調査し、どんな問題や対策があるのかを考え、それを他者に伝えて、議論することで、自分たちで考え行動しながら答えを探す場面があります。ゼミは、そうしたプロセスを体験し、練習できる場です。学生が自らデータベースや図書館等を使って文献を収集すること、発表資料を作成し、プレゼンテーションを行うこと、議題や時間配分を考えながら司会進行すること、他者と意見交換をしながら議論すること、これら一つ一つが主体的に考える力を育てます。
もちろん、はじめからうまくできる必要はありません。これまでの履修者も、どうすれば分かりやすく伝えられるか、どのように進行すれば議論しやすいかを考えながら、試行錯誤を重ねて成長してきました。また、初めて文献収集を行う方もおられるかと思いますので、データベースの使い方なども説明する予定です。加えて、ゼミでは未だ答えがない問題を皆で議論しながら探っていくことも多いので、必ず正しい答えを発言しなければならないというわけではなく、間違ったことを言っても許される雰囲気の下で、主体的・積極的に取り組む姿勢があれば構いません。完璧でなくとも、自分たちで考えて行動する中で学ぶことの方が大切だと思います。
会社法の授業を聞いても教科書を読んでもよくわからなかったという方も、会社法を勉強したいという興味と意欲がある方は歓迎します。
会社法を中心に勉強するゼミですので、会社法入門または会社法または商法入門のいずれかを履修したことがあることが望ましいですが、未履修者も、これから会社法を学びたいという意欲がある方は歓迎します。本ゼミの履修にあたり、金融商品取引法の履修は不要です。また、仮に自動運転車と法について取り上げる場合でも、全員がそれについて初めて学習することを前提にゼミを行います。
知らないことを自ら調査して、自分の言葉で論理的に整理して他者に分かりやすく伝えること、調査や議論を通して多様な観点を知り、多角的に分析することに関心がある方も、歓迎いたします。