教員紹介

佐藤 輝幸

教員紹介

ゼミのテーマ

刑法の基礎的な判例・学説を読む

ゼミの目的及び概要

刑法の基礎的な判例・学説を丁寧に読むことで,刑法解釈学の議論の方法やその結論を実際の事件にあてはめることができるようになることを目的とします。
基礎的な論点であっても,なぜそのような問題が生じるのか,各見解でどのような違いが生じるのかなどを正確に理解することは意外と難しいものです。
文献の調査やゼミでの議論を行うことで,法的な問題への問題意識や文献の正確な理解を身につけ,自分なりの解決を提案できる基礎となる力を身につけて欲しいと思います。

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

3~5人程度のグループを作り,各回1グループが報告し,それをもとに議論を行う。
報告後,議論を踏まえ,再調査の上で再度報告を行う。
この報告及び再報告1セットとし,年間で3~4セット程度行う。
報告テーマは,刑法の基本的な判例についての報告を各グループ最低1セットは行うが,その他のセットについては,刑法に関係するものであればグループで自由に決めてよい。
ゼミ生の希望に応じて施設見学等を行うことがある。

学生へのメッセージ

 現行刑法制定から100年以上が経ちました。そのためもあってか,最近では,かなり発展的,応用的なものも刑法の基本判例・基本論点に含まれてきており,学習も難しくなってきているように思われます。
 このゼミでは,そのような発展的,応用的な論点よりも,古くから問題となっている事例や現在の刑法学の基礎を作った刑法学者の議論を振り返ってみることで,刑法の基礎的な理解を得ることを目標にします。
 刑法に興味はあるけど授業は難しかったという人,授業や教科書とは違った角度から刑法を見てみたい人,刑法の歴史や刑法学者に興味がある人など,刑法に関心がある人の参加をお待ちしています。