教員紹介

倉部 真由美

教員紹介

ゼミのテーマ

倒産に関する法的諸問題

ゼミの目的及び概要

 このゼミでは、個人や企業の破産から経済的な再生まで幅広く対象としながら、世の中で注目されている事件、倒産法上の主要な論点・判例を採り上げて検討することを目的としています。
 倒産は、経済活動において避けることのできない事象であり、世の中の動きを把握するための一つの視点ともいえます。このゼミを通じて、ニュースや新聞で報道される倒産事件の見方が以前と変わったと思ってもらえたら大成功です。

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

 初回は、ガイダンスを実施します。第2回以降で、報告テーマと担当者の決定や必要な文献の配布などゼミをスタートするための準備をします。第4回あたりから、特定のテーマや判例について、担当班から報告をしてもらい、これを受けて参加者全体での質疑応答と討議を中心に進めていきます。課外活動については、ゼミの参加者の希望と意欲をふまえつつ、皆さんで自主的に企画してもらうことになります。2023年度は、新入生歓迎会、我が家でのバーベキュー、夏合宿を実施し、秋学期にはOBOG会を開催予定です。2024年度も同様の行事を予定していますが、ゼミ生の皆さんとともに検討して決定します。

学生へのメッセージ

 「倒産」というと暗いイメージをもたれるかもしれません。しかし、実は、破産した個人は免責手続を通じて経済的な再生を図る機会を得ることも可能ですし、企業の場合には民事再生手続や会社更生手続、そのほかの再建スキームを利用することによって事業再生を図ることも可能です。このような「再建のダイナミズム」があることもぜひ理解してもらいたいと思っています。このゼミに入る学生の皆さんには、倉部真由美ほか著『ストゥディア倒産法』(有斐閣、2018年)を通読しておいていただけると、ゼミをスムーズにスタートすることができると思います。また、「破産法Ⅰ・Ⅱ」「民事再生法」の履修を強く推奨します。このゼミでは、担当者も先輩たちも、目的意識をもって何事にも積極的に取り組む意欲のある方をお迎えしたいと思っています。ご応募、お待ちしています。