民法事例問題の検討
民法にかんする事例問題を検討することを通じて、民法の基本的知識を身につけ、実社会における民法の役割を学んでもらうことを目的とします。
基本的には、模擬裁判形式で、事例問題を検討・議論してもらう予定です。関連する判例や文献を探しだし、予習した上で、議論をしていただければと思います。
模擬裁判形式では、事例ごとに、原告班・被告班・裁判官班など(人数がある程度いれば傍聴人班も)のグループに分かれてもらい、検討・議論をすることになります。1つの事案を検討する時間は、2~3回(2~3週間)になると思います。事例にひそむさまざまな論点を探し出し、それぞれについてじっくり考え、結論を導き出してもらえればと思います。なお、勝ち負けを決めるものではありません。議論が得意だから相手を打ち負かしたい、というような人には向いていないと思います。
講義では教員の説明が中心となりますが、演習では、受講生のみなさんの議論が中心となります。教員は、学生同士の議論が誤った方向に進んでしまった場合や、行き詰まってしまった場合に、アドバイスをする存在に過ぎません。
参加人数があまりにも少ない場合や、受講生の希望がある場合には、民法に関する社会問題のプレゼンなどを行うことがあります。いずれにせよ、レポートなどを書いてもらうことは予定していません。
毎週のゼミのほか、例年、明治大学・立教大学の民法ゼミと合同でゼミを行っています。希望があれば、法律に関係する場所を訪問することや、法律関係者などをゲストに呼ぶこともあると思います。
このゼミは、民法の事例問題を検討することにより、講義では得られない知識・考え方を学んでもらえればと思います。法曹、公務員、金融関係等、社会に出てから民法を使う(可能性のある)職業を目指す人の受講を想定していますが、将来の進路が決まっていなかったり、民法を使わない職業を目指していたりしても構いません。何よりも、民法を勉強する気があることが重要です。
模擬裁判形式により行う予定ですので、予習をした上で、意見を述べることが必須となります。また、グループ単位で勉強・意見調整・発言をしてもらうことになりますので、グループでの集まりに参加することや、他人と一緒に行動することが苦手な人には、参加をおすすめしません。
部活動を頑張っている人、サークル・課外活動などで顕著な成績・結果を残している人はもちろん、その他、何らかの特技・才能・趣味を持っている人(オタク含む)を特に歓迎します。多様なゼミ生がいれば、多様な意見が出て、議論が活発化するからです。なお、教員は旅行好きなので、旅行好きな人(鉄道、航空機など乗り物に詳しい人なども含む)も歓迎します。