「この世界をどうまとめるのか?――多国間主義の危機を考える」
2027年度のキーワードは「多国間主義(multilateralism)」です。
多国間主義とは、「多くの国によって作られた制度やルールを守りながら、他国と協調していく国家の行動方針を指します。
長い年月をかけて培われてきた国際秩序の中心的な原則ですが、現在は世界のあちこちで、自国第一(単独)主義や権威主義の台頭、国際協力への懐疑・拒否など、協調行動へのさまざまな障害が見られます。
多国間主義の危機ともいえる状況です。
本多ゼミでは、国家、地域・国際機関、企業やNGOなどの多様な主体(アクター)が地球規模の問題をどのように解決しようとしているのか、あるいはしていないのか、国際社会で起きていることにアンテナを張りつつ、グローバルな視点からアクター間の「協調」と「対立」を観察します。
ゼミでは、自分の興味をとことん追求する姿勢を大切にしています。
ゼミ生自身が関心のあるテーマを設定できる自由度の高さは本多ゼミの大きな特徴のひとつです。
グランドテーマの下に、二年生と三年生が関心のあるトピックを設定して一緒に取り組みます。
グループで活動する際には、扱う問題の選定、文献の講読、先行研究の整理、調査、考察が必要です。
最終的には、各グループが研究成果を発表し合い、その後、グループで一つの論文を執筆します。
これら一連のプロセスの中で、大学生として必要なアカデミック・スキルとアカデミック・マナーを身につけます。
また、グループ活動は議論しながら進めることから、交渉スキルを身に付ける絶好のチャンスです。
これは、大学のゼミならではの経験であり、就職活動や社会人になっても役に立つはずです。
春学期は本多が在外研究で不在のため、報道記者であり、「報道特集(TBS)」で長年キャスターを務める日下部正樹さんがゼミを担当します。日下部先生は、机上の学びからは得られない「現場で起きていること」にニュース映像や特集映像からアプローチします。皆さんには、国際社会で起きていることを知り、知識を深めると共に、率直な意見を交わすスキルを身に付けてほしいと思います。国際社会で起きていることにアンテナを張り、国際政治を見る眼を養ってください。
秋学期のゼミは本多が担当します。春学期で培った知識とディスカッションスキルを基に、従来通り、グループ活動に取り組みます。中間報告会、最終報告会を経てグループ論文を仕上げます。
簡単には答えが出ないようなことを様々な角度から注意深く観察する知的なプロセスを楽しんでほしいと思います。
そのために、皆さんが自由に参加して学べる・遊べる機会をたくさん用意しています。
明るく元気で積極的にゼミの活動に参加してくださる方を募集します。
各々の関心分野についての理解度、考察、発表、議論、論文、ゼミの活動への参加状況などを踏まえて総合的に判断します。
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