アジアの国際関係
福田ゼミはアジアの国際関係について学ぶゼミです。米中競争が激しくなるなかで、アジアの国際関係はグローバルガバナンスについて考える上でも極めて重要になってきています。このゼミでは、政治、経済、社会、文化など様々な角度からアジア国際関係の歴史と現状について学び、日本との関係を考えていきます。
ゼミでは、現代アジアの国際関係を理解するための基本的な知識を身につけます。また、学んだことや考えたことを表現し、共有し、議論に繋げるためのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、文章能力などを向上させることも重視しています。
教員(福田)の専門は中国・台湾の政治外交と中台関係ですが、ゼミには様々な関心を持つ学生が集まっています。例えば、今年度所属しているゼミ生が取り組んでいるリサーチペーパーのテーマには以下のようなものがあります。
・中国の対アフリカ外交
・パンダ外交と米中関係
・台湾人アイデンティティの広がりと総統選挙
・日台における移民政策の比較分析
・KPOPの世界戦略と人気の理由
春学期は、アジアの国際関係に関する入門書の輪読、注目トピックに関するディスカッションや政策シミュレーションなどを通じて、地域の歴史と現状に対する理解を深めます。また、日本と周辺諸国の関係を担っている実務家に話を聞いたり、皆でドキュメンタリーや映画を鑑賞する機会もあります。そして、春学期のまとめとして、箱根や草津などで1泊2日の国内合宿を行っています。
秋学期は、春学期に学んだことを発展させながら、各ゼミ生がリサーチペーパーを執筆します。2年生と3年生混合のグループを作り、グループ内での中間報告や教員によるチュートリアルを通じて、調査の方法やペーパーの書き方を段階的に学びます。また、各年度のゼミ生たちの関心にあわせて、ゲストスピーカーによる講演会を開催することもあります。そして、年度末には全員のリサーチペーパー、その他活動の記録、後輩へのメッセージなどを一冊のリサーチブックにまとめています。
上記以外に、夏季休暇に有志の海外研修を行なっています。渡航先はゼミ生と教員で話し合って決め、数日間のスタディー・ツアーに加え、自由活動の時間があります。海外研修については、参加者による活動記録を作成し、HPに掲載していますので、興味がある方は是非読んでみてください。2024年度は海外研修の成果を学会でパネル報告する予定(10月19-20日、法政大学市ヶ谷キャンパス)もあります。
【2024年度の活動内容(予定も含む)】
4月 新歓コンパ、ビブリオバトル
6月 航空自衛隊入間基地見学
6月 国内合宿(草津温泉)
7月 映画鑑賞会(Island in Between、金門島にかける橋、軍中楽園)
8月 海外研修(台湾・金門島)
10月 垂秀夫・前駐中国大使講演会
11月 マルタン=ラフラム・駐日カナダ大使館書記官講演会
12月 リサーチペーパー最終報告会
1月 追い出しコンパ
大学におけるゼミの魅力は、単に知識を得ることにとどまらず、大学卒業後にも個々人の支えとなるコミュニケーション能力、社会との関わり方などを培えることだと考えています。そのため、ゼミでは通常の授業とは異なり、授業時間にとどまらないゼミ生同士、あるいはゼミ生と教員のコミュニケーション、大学の外や日本の外へ出て学ぶ機会も大切にしています。アジアの国際関係に関心があることに加え、上に挙げた様々な活動に積極的に参加し、楽しめる学生を歓迎します。
出席、報告やレポートの内容、議論への貢献度などを総合的に評価します。報告やレポートについては結果だけでなく、個々人の努力やプロセスも評価します。
福田ゼミHP https://www.madoka-f.com/
福田ゼミInstagram fukudazemi2024_