教員紹介

油本 真理

教員紹介

ゼミのテーマ

民主主義と非・民主主義

ゼミの目的及び概要

 現在の世界を見渡すと、多様な政治体制をとる国々があります。こんにち政治学を学ぶ私たちは民主主義体制をスタンダードとして捉えがちですが、実際には、独裁国家や特定政党が支配している国など、およそ民主主義体制には分類できない国家が数多く存在しています。また、民主主義が根付いていると考えられている国においても、既存の政治秩序に挑戦しようとする指導者が現れたり、制度が機能不全に陥ったりすることは珍しくありません。本ゼミでは政治体制を一つの切り口として、非・民主主義体制の統治や動員メカニズム、政治体制の変動(民主化・権威主義体制への移行など)、民主主義体制の強みと問題点、などについて検討します。

 本ゼミでは、各種文献を講読し、議論をするだけでなく、皆さんが関心のあるテーマに沿ってゼミ論文を執筆することを重視しています。ゼミ論文の執筆は一筋縄ではいきませんが、途中経過の報告や添削の機会を設け、完走できるようにサポートします。その他、グループワーク、映画の鑑賞、時事的なニュースに関するグループディスカッションも行っています。                     

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

 春学期は文献講読を行います。様々な文献を取り上げ、全員で講読をしてディスカッションをします。秋学期はゼミ論文の執筆に向け、ゼミ生の関心に合わせた文献を講読したのち、各自が論文執筆を進め、研究発表を行います。コロナの感染状況が改善した場合、ゼミ生と相談の上、親睦会や合宿なども適宜実施します。    

学生へのメッセージ

 担当教員はロシアの政治を主な研究対象としています。そのため、ソ連をはじめとした旧社会主義諸国の経験、そしてプーチン大統領下のロシアやユーラシア諸国の現状がしばしば参照されることになりますが、本ゼミでは、旧ソ連諸国に限らず、様々な国・地域の歴史および現状、また、政治体制をめぐる理論的な考察に関心を持つ学生の皆さんの受講を歓迎します。   

成績評価方法

演習への出席、文献報告・研究発表、議論への参加、ゼミ論文などを総合的に評価します。