教員紹介

土山 希美枝

教員紹介

ゼミのテーマ

ひとと地域と政府と政策を考える

ゼミの目的及び概要

 わたしたちのくらしは〈政策・制度〉のネットワークを基盤としてなりたっています。この「都市型社会」は、さまざまな公共課題に、さまざまな主体がとりくむ社会でもあり、それが公共政策=〈政策・制度〉となっています。ひとびとの暮らしがいとなまれる地域は課題の現場であり、地方自治体はそこにもっとも近い政府です。あなたが政治や政策から遠いところにいたいと思っても、自分ひとりでは解決できない、〈政策・制度〉を必要とする課題の当事者になったり、課題の当事者をほっとけないと思う支援者になったりすることが、いつでもありえるのです。
 このゼミでは、そうした課題と、それが展開される地域、主体となるひとびとや組織、自治体や国という政府、政策のありかたを学び、具体的な対象や調査もおこない、議論することをつうじて学んでいくこととしています。

ゼミの年間計画(合宿などを含む)

 廣瀬ゼミを受け継ぐこのゼミは、現在、法政大学総長である廣瀬克哉先生と土山希美枝の2教員(廣瀬総長は総長としての校務優先)で運営しています。2023年度は基本的に対面形式での開催となっています。
 廣瀬ゼミの特徴としては、例年、秋に開催される日本公共政策学会の学生政策コンペへの参加があげられます。特定の地域(2023年は長野県上田市)が提示したテーマに沿って地域を調査、分析、政策を構想し、全国のゼミと競い合うものですが、昨年度は実質準優勝にあたる首長賞を受賞しました。今年は夏に2班に分かれて現地調査し、政策提案に向けて議論を深めているところです。ゼミでは、この政策コンペのテーマに関連して、参考になる文献の購読もおこないます。
 コンペの終了後、秋学期後半では、それぞれのゼミ生が自分の関心に沿ってゼミ論文を作成し、互いのゼミ論文をめぐって意見交換の機会をもって、その年度のゼミ活動が終了します。

学生へのメッセージ

 政治・行政・政策をみる視角、あらかじめ用意された「正しい解答」がない問題に、調査、考察、議論をつうじて学びを深め、自分の考えを練っていく、そういう「場」であることをめざしています。こうした「場」で力をつけたいと思うみなさんの参加を歓迎します。

成績評価方法

 ゼミへの参加と活動への貢献、報告や議論の内容、秋学期はゼミ論文の成果を重要な要素として評価します。