政治学は多様で具体的な事象が対象です。都市、教育、環境、高齢化、ジェンダーといった日常の生活課題から、開発、民族間・国家間紛争、グローバリゼーションなどの国際問題まで。
それらの発生原因を探求し、問題のメカニズムと構造を明らかにしながら、その解決策を研究します。
現代における政治の諸問題の解決には、伝統的な政治学の諸理論に加え、法や財政、経済、行政、組織などに関する広範な専門知識が求められます。
そこで本専攻では、政治理論・思想、政治史、政治制度や政治過程などのオーソドックスな政治学から、都市政策研究、自治体学、コミュニティ論、フェニミズムやジェンダー論といった新領域の独創的な科目までを幅広く開設しています。
特に、都市や政策に関する領域が充実しています。現代社会の問題を読み解き、有効な解決策を提示する「生きた」政治学の修得を目指します。狭い専門領域に閉じこもらない、広い視野を持った研究者を養成します。
研究の専門分化が進んだ今日、個々の専門領域のなかで通用する能力を身につけることは、研究者としての必須条件となっています。
しかしその一方で、社会科学の一分野である政治学においては、狭い専門領域に閉じこもるのではなく、幅広い視野をもち、研究の社会的意義を意識した学問のあり方が求められます。
こうしたより高度な専門性と同時に、今日の政治学が要請する多様性に応えるべく、政治学のさまざまな分野を網羅する授業を開設しています。