世界のいたるところで、グローバリゼーション(世界標準の伝播)とローカリゼーション(個別特殊性の発揮)のせめぎあいや対立が見られます。新しい時代には、これに見合う問題解決とコミュニケーションの能力が求められます。
グローバル化にともなう地球規模問題群への政策対応能力を有するとともに、世界政治、国際開発、地球環境、平和構築、人間の安全保障等の諸分野において、専門性に裏打ちされた構想力・交渉力・実行力を有する有為な人材を育成することが緊要課題となっています。
本学大学院政治学研究科は、上記関連分野の研究教育実積と専任教員を有していることから、これまでの蓄積をさらに発展させながら、新しい時代の要請に応えて、「国際政治学専攻」(Graduate School of Global Politics)を設置することにより、地球レベルで通用する高度専門職業人の養成を目指しています。
「国際政治学専攻」は、地球規模問題群(グローバル・イシュー)と国際政治の各分野で、高度な実践的知識と英語力に加えて、構想力・交渉力・実行力を身につけることにより、地球共生社会の実現をめざして、活躍しうる人材を育成することを目的とします。
かつ、必要な研究指導を受けた上、「修士論文」(または、「リサーチペーパー(本専攻の教育課程に即した特定課題についての研究成果であり、修士論文に代わる内容のもの)」)の審査並びに最終試験に合格すること。
研究者育成よりも、実践的知識・英語力を身につけ国際的に活動する高度専門職業人(実践・行動する専門的人材)を養成する本専攻修士課程修了生の進路として、内外のグローバル・ビジネス、メディア、経営・開発コンサルタント、国際・国家・地方公務員、独立行政法人、公益法人、研究機関、国際機関アソシエート・エクスパート、青年海外協力隊、NGO/NPO、社会起業家等が期待されています。
なお、国際機関への就職については、数年間の実務経験や海外留学等を踏まえつつ、中長期的なキャリア・パスの中で対応するよう指導します。