教員紹介

佐藤 千登勢

教授 SATO Chitose

教員紹介

こんな研究をしています

20 世紀初頭のロシア・アヴァンギャルド芸術を専門としています。とりわけ、ロシア・ フォルマリストの芸術理論、文学作品、映画(脚本)を中心に論文や本をまとめてきました。現在は、ロシア(旧ソ連諸国)、中・東欧諸国の映画作品を中心に作品分析を行っています。

こんな成果を挙げています

『DVDで愉しむロシアの映画』(東洋書店/ユーラシアブックレット、2005年)
『シクロフスキイ 規範の破壊者』(南雲堂フェニックス、2006年)
『映画に学ぶロシア語:台詞のある風景』(東洋書店、2009 年)
『チェブラーシカ』(東洋書店/ユーラシアブックレット、2010 年)
「幾何学的フォルムの可能性:ヴィクトル・シクロフスキイの場合」、貝澤哉、 野中進、 中村唯史編著『再考 ロシア・フォルマリズム』所収 (せりか書房、2012 年)
「良心の旋律:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ」、鈴木靖、法政大学国際文化学 部編『国境を超えるヒューマニズム』(法政大学出版局、2013 年)
「ロシア・東欧の映画人」の項目概説、『岩波世界人名大辞典』二分冊(岩波書店、2013 年)
「文芸映画」の項目概説、『ロシア文化事典』(丸善出版株式会社、2019年)
「異化」「シクロフスキー、ヴィクトル・ボリソヴィチ」の項目、『ロシア文学大事典』(勉誠出版、2021年[予定])

ほかに、こんなジャンルに関心をもっています

映画学、文学作品分析
メディアと知覚の問題
抑圧と被抑圧の諸相

こんな授業を行なっています

「多文化芸術論1」にて、旧ソ連諸国・ロシア、チェコ、ポーランド、ハンガリーの映画作品や音楽、建築を例にとり、国家のイデオロギーと芸術の関係について、また芸術の審美的要素について、院生のみなさんと作品の一部を鑑賞しながら意見を交換する授業をおこなっています。 翌週までに、議論点や自身の見解を簡潔にまとめたリアクションペーパーを提出してもらいます。 受講者メンバーの傾向によって、音楽、映画の他にアニメーション作品など、ジャンルを変えて作品を部分的に鑑賞し、議論する準備もあります。

 

学会や社会でこんな活動をしています

日本ロシア文学会の倫理委員会委員長、日本ロシア文学会関東支部運営委員を務め、支部事務局を定期的に担当しています。
『ロシアNIS調査月報』(一般社団法人ロシアNIS貿易会発行)にロシア映画のコラムを連載中です(2014年12月号〜現在)。