教員紹介

森村 修

教授 MORIMURA Osamu

教員紹介

こんな研究をしています

  1. 現代哲学 (現象学を中心とした現代ドイツ哲学・現代フランス哲学)・比較思想
  2. 「臨床哲学(社会政治的トラウマ研究)」・現代倫理学 (ケアの倫理学・生の倫理学)
  3. 日本近代哲学 (明治期以後の日本哲学・日本思想)
  4. 現代アートの哲学 (アート理論) ・美学
  5. パフォーマンス研究 (日本の現代演劇・映像論など)

こんな成果を挙げています

  1. 【単著】森村修『ケアの倫理2』(近刊)、大修館書店、2020年
  2. 【共著】森村修「「社会政治的トラウマ」の倫理」、牧野英二・小野原雅夫・山本英輔・斎藤元紀編『哲学の変換と知の越境』所収、法政大学出版局、2019 年
  3. 【共著】森村修「アマルティア・セン──自由と正義のアイデア」、栩木玲子/法政大学国際文化学部編『〈境界〉を生きる思想家たち』所収、 法政大学出版局、2016年
  4. 【共著】森村修「ヨーロッパ」という問題─テロルと放射能時代における哲学」、熊田泰章編『国際文化研究への道: 共生と連帯を求めて』所 収、彩流社、2013年
  5. 【論文】森村修「西田幾多郎のグラマトロジー叙説—〈日本語で哲学すること〉の〈意味〉について」、法政大学国際文化学部編『異文化21』、2020年
  6. 【論文】森村修「市川白弦の「空-無政府-共同体論 (Śūnya-Anarchist-Communism)」――小笠原秀実の仏教アナキズムと⻄谷啓治の自衛論批判をめぐって」、法政大学国際文化学部編『異文化 20』、2019 年
  7. 【論文】森村修「技術は「ヒューマニズムを超える」か?(1)—ハイパー・ニヒリズム時代におけるハイデガーの「技術哲学」(1)」、法政大学国際 文化学部編『異文化 19』論文編、2018 年
  8. 【論文】森村修「パウル・ツェランという問題(1)—ガダマーとデリダの「途切れない対話」(1)」、法政大学国際文化学部編『異文化』論文 編、2017 年【現代ドイツ哲学・フランス哲学】
  9. 【論文】森村修「思想の翻訳と文字の問題──比較思想から間文化性の比較思考へ」、比較思想学会編『比較思想研究』第42号、2016年
  10. 【論文】森村修「センの「道徳哲学」(1) —パトナム「事実/価値二分法の崩壊」論を手がかりに(1)」、法政大学国際文化学部編『異文化17』 論文篇、2016 年
  11. 【論文】森村修「「性的差異」のケア倫理学—フェミニズム倫理学と和辻倫理学における「肉体」の問題」、『比較思想研究』第41号、2015 年
  12. 【論文】森村修「喪と/あるいはメランコリー(1) —デリダの〈精神分析の哲学〉(1)」、法政大学国際文化学部編『異文化16』論文篇、2015 年
     

ほかに、こんなジャンルに関心をもっています

2020年5月に出版予定の『ケアの倫理2』(仮題)では、「ケアの倫理」をさらに「存在することの〈ケア〉」という角度から捉える理論的実践を行った。さらに障がい者・病者・高齢者が生きやすい社会を構築するために、「Socially Engaged Art(ソーシャリー・エンゲイジド・アート)」 の理論と実践を〈ケア〉の領域に取り込めないかを模索している。また、「(Socially)Engaged Buddhism(社会参加仏教)」については、反戦・貧困・差別撤廃をめぐって、仏教徒の社会参加について思想的に考察している。「ケアの倫理」・「存在することの〈ケア〉」については、猟奇殺人者やテロリスト、性犯罪者などの凶悪犯罪者の「心の闇」と彼らの脳との関係を、精神医学・神経倫理学・精神分析学からアプローチしている。そこから、「犯罪被害者・被害者家族」の社会的支援のみならず、「犯罪加害者・加害者家族」の社会的支援を「ケアの倫理学」の課題として考えている。

こんな授業を行なっています

  • 哲学テキストの講読を行うことが基本。外国語文献(英・独・仏)を用いるようにしている。外国語はあくまでツールであり、語学ができるからといって、思想が理解できるものではない。「考える」ことに主眼を置いた授業を行なっている。

学会や社会でこんな活動をしています

2016 年度から「比較思想学会」の理事として、「Intercultural Philosophy」のあり方を考えている。また、論文査読委員も務めている。前著『ケアの倫理』(2000 年)を機に、知的障害者施設「財団法人たんぽぽの家」(奈良市)と関わったり、「アート」と「ケア」の実践を繋ぐ「アートミーツケア学会」の会員として、学会の論文査読委員も務めたりした。「アート」との関連では、2020年3月に開館する「京都市京セラ美術館」に関わった「森美術館」の元統括ディレクター(現・京都市美術館リニューアル準備室ゼネラルマネージャー)や建築家兼キュレーター(国際文化学部非常勤講師)が親しい友人であり、アートや建築と思想のコラボレーションを考えている。