教員紹介

松本 悟

教授 MATSUMOTO Satoru

教員紹介

こんな研究をしています

  • 開発援助の制度、効果、影響(国際組織、日本政府、NGO、新興ドナー)
  • 調査の機能(特に環境・社会影響評価)
  • メコン河流域の地域研究
  • 開発と環境(自然・社会環境)

こんな成果を挙げています(過去10年以内に発表した代表的な論文や著書)

単著書

1.『調査と権力』東京大学出版会、2014 年。

共(編)著書

2.『NGOから見た世界銀行―市民社会と国際機構のはざま』ミネルヴァ書房、2013年。
3.『環境アセスメント学の基礎』恒星社厚生閣、2013年。
 

単著論文

4.「中止された環境事業の15年――タイ・サムットプラカン汚水処理事業がもたらしたもの」『環境と公害』49/3、61-67頁、岩波書店、2020年
5.「開発協力における調査・権力・倫理性――世界銀行の「調査の失敗」と異なる知の共犯関係――」『国際開発研究24/2』35-50頁、2015年。

 

分担執筆

6.「「水と社会」を捉えるNGOの視点――メコン河流域を事例に」林大樹・西山昭彦・大瀧友里奈編『水と社会 水リテラシーを学ぶ8つの扉』東京大学出版会、2019年。
7.「キリングフィールド」「王様と私」「エア・アメリカ」「ハーツ・アンド・マインズ」「ビルマの竪琴」三上貴教編『映画で学ぶ国際関係II』法律文化社、2013年。
 

事典

8.「住民移転」国際開発学会編『国際開発事典』丸善出版、2018 年。

その他

9.「誰のためのODAか?―利他と利己の間で」『世界』2014 年 8 月号、岩波書店。
10.「メコン河の越境水環境問題」『環境パートナーズ 49/ 8』76-80 頁、2013 年。

ほかに、こんなジャンルに関心をもっています

上記研究分野以外に、貧困、紛争、資源、森林に関する研究であれば、大学院での指導が可能です。研究方法としては、院生の研究目的に沿って、インタビューや文献を研究資料とする質的調査の指導、統計データやアンケートに基づく量的調査については助言を行います。

こんな授業を行なっています

国際協力の概念やアクター(国際機構、NGO)の役割、開発援助の社会・文化的側面、新興ドナー(中国、韓国、タイなど)、開発や開発援助が少数民族に及ぼす影響について学びます。毎回文献を指定し、受講生が分担して講読・発表し、教員が補足的な講義を行います。なお、履修する院生の関心をふまえて、授業内容や使用する文献を柔軟に変更する方針です。

学会や社会でこんな活動をしています

NHK 報道記者(1987-92)、日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所代表等(1992-96、ラオス労働勲章)、特定非営利活動法人メコン・ウォッチ代表理事等(1999-)、国際環境 NGO FoE Japan 顧問(2009-)、アジア太平洋資料センター理事(2010-)、外務省開発協力適正会議委員(2011-17)、JICA 環境社会配慮助言委員会委員(2011-2018)、ジェトロ環境社会配慮諮問委員など。2018 年度はタイ・チュラロンコーン大学アジア研究所で客員研究員。