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箱根駅伝5区区間賞の青木涼真さん(環境応用化学科2年)と学部長が対談をしました

2018年03月05日

対談者aoki_01
青木涼真(環境応用化学科2年)
生命科学部学部長 石垣隆正教授
生命科学部体育担当 越智英輔准教授
生命科学部教授会主任 水澤直樹教授
生命科学部教授会副主任 大島研郎教授





石垣
まずは箱根駅伝、5区(小田原~箱根間)での区間新記録おめでとうございます。
5区の区間賞は法政大学としては64年ぶりで、総合でも6位と大活躍でしたね。
この結果をご自身でどのように思っていますか。
また、5区での起用はずいぶん前から分かっていたのですか?

青木
ありがとうございます。区間賞は狙ってはいませんでした。
12月には坪田智夫監督から5区以外はない、と起用を伝えられそこからはずっと5区を意識して練習しましたが、1カ月間という期間は準備には十分だったと思います。

越智
12月15日(金)に小金井キャンパスで開催した箱根駅伝壮行会では、西岡真一郎小金井市長のほか大学関係者が皆、5区には誰を起用するのかと尋ねていましたが、坪田監督は言葉を濁していました。

石垣
でも、5区で区間賞が取れるかもしれない、とはおっしゃっていました。
本人に伝えるとプレッシャーになるかもしれない、とも。
坪田監督は可能性があると感じておられたのですね。
また、西岡市長は当日、現地に応援に駆けつけていただいたようです。

越智
いろいろな取材で何度も聞かれていると思いますが、実際に5区を走ってみて、どう感じましたか。
法政チームを沿道で応援する声は選手に届いているのですか?

青木
走ること自体は最後まできついと感じていました。
ただ、5区は過去を見ると順位が逆転することも多く、注目度が高い区間です。
去年の8区(平塚~戸塚間)は市街地で沿道から応援してくれる方も多かったですが、5区はわざわざ箱根まで来てくれる皆さんということもあり、一層熱心に応援してくれ、大きな力になりました。
5区は山上りと言われるように、坂道が続きます。
走るスピードも平地よりは遅くなり、声援もよく聞こえます。
事前に応援に行くと言ってくれた友人を探しながら走る余裕もありました。

越智
箱根駅伝後の反響はいかがですか。

青木
おめでとう、など声をかけてもらう機会が想像以上に多く、箱根駅伝は学生の陸上競技でも特別な大会だと思います。
4代目山の神、など言っていただくことがありますが、これまでそう呼ばれた柏原竜二選手(東洋大)、神野大地選手(青学大)らと比べ、全然そのレベルに達していません。
区間新記録ではありますが、コースに変更があったので2年目の記録ですし、騒がれるのはあまり得意ではありません。
チーム内では期待されていましたが、事前にあまり注目されていなかったおかげで気を張らずに走ることができたと思っています。

水澤
昨年の平坦な8区ではなく、今年は山上りの5区への起用でしたが、これは走力が上がったから、それとも坂道を走る力がついたからなど、どういった理由からでしょうか。

青木
昨年は、チーム内で最後に選ばれたと思っています。
その頃と比べて明らかに走力は高くなっています。
今ではチーム内で2、3番目、上りに関しては1番だと思っています。
走力の向上と坂道に強いことが選ばれた理由だと考えています。
夏の合宿で坂道を走った際、好タイムだったことから坪田監督が5区への起用を考え始めたのだと思います。
個人的には他区間が走りたかったのですが、12月に5区と伝えられ諦めました(笑)。

大島
5区を任される選手は、特別な練習をするのですか。

青木
他大学ですと山上りの選手だけで合宿をしたり別メニューで練習をすることもあるようですが、法政では特別な練習や準備をすることはありません。
駅伝チームとしては普段通りの練習で、そのほか各自がそれぞれの練習プランを考えます。
私は、まず過去のレースから、どのくらいのペースで上っていくのが良いか分析を行いました。
また、陸上競技部の合宿所は、練習には絶好の坂道が多い多摩キャンパスにあり、積極的に坂道練習を行うようにしました。

越智
青木さんが身体的に他選手と比べて優位なところはありますか。
走り方についても教えてください。

青木
山上りが早い選手には2つタイプがあると思います。
1つは体が軽く、跳ねるように走るタイプ。もう1つは筋肉質で、力で上っていくタイプです。
私はサッカーをやっていたこともあり、下半身の筋肉が他選手よりしっかりしているので後者です。
去年まではかかとで着地していましたが、夏合宿の頃から力がついてきた手ごたえを感じ、足裏全面で着地するように変更しました。それによって、よりスピードが出るようになりました。

越智
青木さんには小金井市の中学生駅伝教室という、近隣の子どもたちに陸上を指導する地域貢献活動にも協力してもらっています。
子どもたちより保護者や関係者の方が盛り上がっているようにも見えますが(笑)、参加してみていかがでしたか。

青木
私は中学校までサッカーをしていたのですが、陸上を始めたのは高校に入ってから。
陸上競技を始めるのに遅いということはない、と伝えました。
また、普段応援してくれている皆さんと交流し触れ合える貴重な機会だと思っています。

石垣
学業の話も聞きましょう。
私の科目も履修していますが、現在はどのように学業と陸上を両立していますか。
学部としては、体育会の学生であっても特別扱いはしていませんが。

青木
勉強の話は少し耳が痛いです(笑)。
高校までは学業優先で練習に取り組んできましたが、大学では競技レベルが高くなり学業優先とまではできていませんが、自分なりに集中して取り組んでいるつもりです。
もうすぐ秋学期の成績発表で、少し不安ですが(笑)。
3年生の秋学期から研究室に所属するので、部活と両立することを視野に入れて、先生方と相談しながら考えたいと思います。

石垣
駅伝だけではなく、3000m障害でも素晴らしい記録を残していますね。
去年はもう少し成長できたら実業団への進路も考えたいとのことでしたが、将来はどのように考えていますか。

青木
2017年は3000m障害で関東インカレ優勝、全日本インカレでも4位に入賞することができました。
春学期は3000m障害、秋学期は駅伝という形で2018年も続けるつもりです。
陸上以外での夢が見つかっていないので、今は実業団を第一に考えています。
今できることを努力して、しっかりとやり遂げることが大事だと思います。

越智
小金井キャンパスでは約70人の学生が体育会に所属しています。
他の部活の友人と交流する機会はありますか。

青木
授業時間以外は練習もあるため、交流の機会はそう多くありません。
同じ境遇の先輩が学科や陸上競技部にもいないことを少し残念に感じています。

越智
体育会の学生同士、また一般の学生それぞれが交流できる機会を増やすことが課題だと感じています。
それぞれの学生が履修でき、交流が生まれるような科目の設置も考えています。
研究活動やサークル、ボランティア、体育会活動などに熱心に取り組む学生の多様性が、互いを認め合い、応援するような形でキャンパスを活性化させ、ひいてはそれぞれに良い影響をもたらすと思います。
2019年の箱根駅伝も5区で起用される予定ですか。

青木
それはまだ分かりません(笑)。
ですが、快走した選手を外すことは他大学を見てもあまりないようです。

石垣
では、我々は5区で応援の用意をしておけばよいのですね(笑)。
今後の活躍にも期待しています。今日はありがとうございました。

2018年2月28日 11:00-12:00 東館会議室で実施

 

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左から生命科学部教授会主任 水澤直樹教授、学部長 石垣隆正教授、青木涼真さん(環境応用化学科2年)、体育担当 越智英輔准教授、教授会副主任 大島研郎教授