法政フォトジャーナル(2019年度)

防災キャンプ~大学で被災したら、どうする?~(11/9,10)を実施しました

  • 2019年12月18日
法政フォトジャーナル(2019年度)

市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフチーム・オレンジは11月9日(土)から10日(日)にかけて、「防災キャンプ~大学で被災したら、どうする?~」を実施し、16名の学生が参加しました。

≪内容概略≫

  • 講師:宮崎賢哉氏(災害支援・防災教育コーディネーター)
  • 参加者設定:参加者は当日「被災者」となる。マグニチュード7.3の首都直下型地震により市ケ谷キャンパスは震度6強の被害を受け、ライフラインは使えない状況の中大学構内に滞留することとなった。
  • 宿泊型の企画であるが、実際は被災を想定することは不可能であるため持ち物は「普段の持ち歩いているもの」のみで行う。

―1日目―

  • オリエンテーション(1時間)
    講師宮崎氏より避難所について、首都直下型地震が起きたときの想定について
  • 防災備蓄倉庫見学、並行してAED講習(1時間)
  • 班活動:寝床づくり、簡易トイレ体験、非常食による夕食(2時間)
    4人4班に分かれて自らが寝る場所を新聞紙・段ボールを用いて作った。また並行して簡易トイレをつくってお茶を流して体験し、非常食の夕食を試食した。
  • クロスロード、暗闇体験(1時間半)
    クロスロードというカードゲーム形式の防災教材を用いて、災害時にどんな判断が迫られるのかを体験した。暗闇体験では光の刺さない空間の中でアイスブレイクを行い、電気がなくあかりがない空間のシミュレーションを行った。
  • 振り返り(30分)
    暗闇の中で円状になり、1日を通して学んだことの共有を行った。
  • 就寝
    避難所を想定し、実際に大学構内に新聞紙・段ボール・毛布のみで寝泊りした。

―2日目―

  • 各自準備(朝食・寝床等を各自片付け)
    各班は自分たちで時間配分を考えて行動。また、空き時間に宮崎氏にロープワーク講座を行っていただいた。
  • 防災運動会(2時間)
    防災クイズ。防災グッズビンゴやバケツリレーなど、楽しみながら防災を学べる企画を行った。また、大学内にある消火栓や消火器の位置もクイズ形式で確認した。
  • 振り返り(45分)
    印象に残ったプログラムや防災キャンプに参加して自分の中でどういった変化があったのかなどを共有した。今後のことも見据えた振り返りをした。
  • 起震車体験(30分)
    震度7までの揺れを体験し、地震の恐ろしさを実感した。

人間環境学部人間環境学科3年 小長井 愛

《参加学生の感想》

宮崎賢哉さんのお話では、災害の恐ろしさを改めて感じることができました。忘災から防災へという言葉はとても大切だと思いました。また、じゃんけんを例に取って宮崎さんが行ってくれた、頭ではわかっていても体が動かないという状態がどれほど恐ろしいものかを実感しました。AED講習や倉庫見学は、普段大学に通っているだけでは経験できないことだったのでとても新鮮で、また学生として必要なことだと思いました。クロスロードでは災害時の行動の取り方など、考えさせられることが多く、とてもためになりました。班員のみんなで考えることで自分以外の答えを聞き広い視野の持ち方も学ぶことができました。チームオレンジの皆さんや職員の皆様が考えてくれた今回の企画は本当に楽しく、自分の経験値を高めてくれるものでした。いつ起こってもおかしくない災害に対して防災することの大切さや、人とのつながりの大切さなど、短い時間でしたが改めて感じることのできる企画でした。非常食もとても美味しく、班員のみんなでお話するのもとても楽しかったです。またこのような機会があったら是非参加したいと思います。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

法学部法律学科3年宮崎 智子 

宮崎さんのサバイバル道具を見せてもらったことは、真の防災プロフェッショナルを目の当たりにし、刺激になりました。そして、この企画の核はやはり、校内で寝ることの大変さを肌で感じられたことだと思います。ほかの企画は、知り合いがいる中でコミュニケーションをとりやすいが、寝るときだけは班分けされたこともあって、避難所の再現に少し近づいていたように感じました。

社会学部社会学科4年 佐々木 敦史

遠野ボランティアをきっかけに防災への意識が高まったところに、今回の企画を行うと聞き、身近な防災について学べて企画に携われると思い参加しました。初日の暗闇体験、普段食べる機会のない防災食を食べられた点が良かったです。宮崎さんから教えて頂いた防災知識は知らないことも多く、学べることばかりだったし、自分が行った企画を参加者が楽しそうにやってくれたことが印象に残っています。このような企画にチーム・オレンジだけではなく、もっと学内からの参加者が増えてほしいと思いました。

デザイン工学部都市環境デザイン工学科1年 島田 知樹

班別にクロスロードを行っている様子

班別にクロスロードを行っている様子

防災備蓄倉庫を見学している様子

防災備蓄倉庫を見学している様子

ロープワークを教わり体験

ロープワークを教わり体験

簡易トイレを実際に作る

簡易トイレを実際に作る

暗闇体験のあと集合

暗闇体験のあと集合

学生スタッフ作成のしおり

学生スタッフ作成のしおり