法政フォトジャーナル(2014年度)

人間環境学部 長谷川ゼミの学生2チームが「第15回日経STOCKリーグ」で入賞・入選

  • 2015年03月13日
法政フォトジャーナル(2014年度)

人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミの学生2チームが「第15回日経STOCKリーグ」(日本経済新聞社主催)で入賞・入選し、3月7日(土)の表彰式で賞状が贈られました。長谷川ゼミはゼミ創設以来4年連続の入選(昨年度は最優秀賞・金融担当大臣賞受賞)です。

「審査員特別賞」を受賞したのは、審査員の日経新聞編集局次長・越中秀史氏から「このチームのレポートはグランプリに値する。審査会で私はグランプリに推薦した。着眼点が素晴らしい」と評されたチーム「お花畑」(糠塚琴美さん・3年・リーダー・ゼミ長、志村美江さん・3年・副ゼミ長、久米祐梨子さん・2年、小坂幸美さん・2年、福屋実希子さん・2年)。「上場企業×未上場企業=∞(無限大) ~越境した個性が生み出すイノベーション~」をテーマに、株式会社ユーグレナの事例を参考に、大きな潜在力を持つ未上場企業が上場企業との異業種間アライアンスを組むことで起こる「オープンイノベーション」に着目しました。

リーダーを務めたゼミ長の糠塚琴美さん(3年)は、「ストックリーグは株式投資に関わるため上場企業が主な研究対象となりますが、そこに敢えて未上場企業を加えることが、日本の閉塞的経済環境を打破する糸口の一つになるのではないかと考えました。テーマ設定は順調にできたものの、アライアンスは企業経営の根幹に関わるため情報収集に苦戦。ポートフォリオを構築するために選定した企業群が納得できる結果でなく、再度1週間という短い期間での約4000社から100社への絞り込みが必要になりましたが、恐れずにゼロからやり直したことが受賞につながったと感じています」と研究の日々を振り返ります。

入選したチーム「たま動物園」(千嶌健太さん・2年・リーダー、河野球人さん・3年、高橋竣さん・3年、佐久間智子さん・2年、島村安美さん・2年)は、「人材がつむぐ価値創造企業 ~Time for change!「人」活用こそイノベーションへの源泉だ~」を論題に考察しました。

2年生ながらリーダーを務めた千嶌健太さんは、「企業におけるにイノベーションの源泉は従業員の意識であると考え、企業幹部から従業員へのアプローチの態様を検証しました。テーマ設定だけで半年を要してしまいましたが、チームを越えてゼミの先輩方にアドバイスをいただく機会を得られたことで広い視野が身につき、CSR報告書から企業における環境への取り組みの本気度などを見極められるようになりました」と自身の変化を話し、「来年度は最優秀賞を取りたい」と、早くも次に向けた準備を始めています。

日経ストックリーグは、中・高・大学生を対象にしたレポートコンテストで、各チームが自主的に定めた投資テーマに沿ったポートフォリオづくりなどで「生きた経済を体験し、学び、考える」株式学習コンテスト。15回目となる今年度は大学部門2,471人を含む計5,167人が参加しました。

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審査員特別賞を受賞したチーム「お花畑」(写真右から、小坂さん、福屋さん、糠塚さん、志村さん、久米さん)と長谷川教授(左)

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ヒアリングにご協力いただいたサッポロホールディングスのご担当者様(中)と

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チーム「お花畑」2年生の3人。「ストックリーグを経験したことがない2年生がいるからこそ、気づきを得られた場面も多くありました。論題のアイデアも2年生から出たんですよ」と、3年の志村さん

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論題のアイデア抽出時のホワイトボード。企業を恋人と見立て“外見や経済力だけでなく中身も大事”など「女子チームならではの良さを終止生かすことができました」と、再び志村さん

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入選したチーム「たま動物園」。左から、佐久間さん、河野さん、千嶌さん、高橋さん、島村さん

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都合が合う時には随時集まりミーティングを行っていた

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